母から聞いた話です。

 母方のお婆ちゃんは病気で

寝たきりで、医者からは

今日明日がヤマ場と言われ、

親戚一同がお婆ちゃんの

家に集まりました。

 

 お婆ちゃんの布団を

囲む様にみんなは座って

いましたが、たまたまそこに

母一人の状態になった

時のこと。

 

お婆ちゃんは、 

「お父さんが来た」と言い、

そのまま息を引き取ったのです。

 

 

祖父とはおしどり夫婦だった

らしいのですが、

10年以上前に他界していました。

 

しかもお婆ちゃんは

病気と痴呆で言葉を

全く話せる状態ではなかった

らしいのに、

 

臨終間際に、

はっきりとした口調で

そう言ったそうです。 

ですから母は「お迎え」を

信じています。