前に住んでいた家でのこと。 

その家はあまりに格安の家賃で、

みんなからは

「何かあるんじゃない〜?(笑)」

なんて言われていました。 

でも全く問題なく数年間も住んでいた私。

 ある日に、兄弟が泊まりに来ましてね。 

私が夜の読書を楽しんでいましたら、

寝ていた兄弟が「うわぁぁあっ!」と叫び起きまして。 

「姉ちゃん!なんだよここ!金縛りでヘンな化け物みたいな女に襲われ…*m%jg☆n×・¥+°○!!:.。じゃねえか!」

と大騒ぎ。 なに?なんだって? と聞きましたら… 

べっとりと長い黒髪を垂らした女が、髪の隙間から目玉を剥き出しにギラギラ光らせて、弟に覆い被さってきたというのです。

まるで化け物だったと。

 なぁーに言ってんのよ早く寝なさい ホントだってば!なんで見えてないんだよ!姉ちゃんここに住んでて大丈夫なのかよ! 

という感じでその日は終わりました。

 

 数ヶ月後に私は引越しをすることになり、最後の点検の日、管理会社との会話で。 

管「あの…つかぬことをお聞きしても宜しいですか?その…引越しの理由は…?」 

私「え?広い部屋にしようかと思いまして。とても気に入っていた家だったのですが…何だかすみません…(^_^;)」

 管「あっ!そ…そうだったんですね!い、いえ!そういうことでしたら!…何でもありません!…ハハハ…ε-(´∀`; )」

 ん?なんか変だなぁ?と思いながらも全く気にせず引越し完了。 

それから数ヶ月後のある日 突然に思い出しました。

 

 前の家に住み始めてしばらくした頃。 

夜中に人生初の金縛りに遭い「あぁ疲れてるんだなー」と思いふと目を開けたら、

ベッドの脇に長い黒髪の女の生首が乗っていたことを…。

 べっとりした髪の隙間から目玉がギラギラ飛び出していて、暗い中でじーっと私を見ていたことを…。 

その化け物がのそっと身を起こして、私に向かってきて、その先の記憶がないことを。 

わたし… すっかり忘れていました(笑)。 

すみません(笑)。 

これ以上のオチはないのですが、今はただただ弟に申し訳なかったなと思っております(笑)。

 
 
 

 

 

 

 

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