些か昔になりますが“霊を引き寄せ、お持ち帰り”する体質の姉がいて、姉によって我が家に運ばれた霊による怪奇現象で最も怖かった体験談を。 

季節は夏、姉が友人らと他県へドライブに行き、パワー&心霊スポットを兼ねた場所に立ち寄り、出掛けた全員が異変を察知し、元凶である姉は慌て家に電話をかけてきました

「ごめん!また変なのに憑かれた!」と。

 まず一週間、夜、睡眠中に耳元で読経が聞こえ、クーラーなしの姉の部屋から異常レベルの冷気が渦を巻いて流れてきて、普段なら猫の立ち入り禁止な姉の部屋に入りたがる猫も避ける状態で、更に猫は姉の側に近寄らず、姉が私に近付くのも威嚇して阻止しようとする程。

通常の来客時ではなかった行動です。 普段は毎日、決まった時間に外出し戻って来て、私の帰宅を家の中で待つ事が多い猫です

が、我が家に厄介なお客様が来た期間中は夜と昼、私が家にいる間は片時も離れず、私が出掛けた途端、猫も出掛けてしまい、私の帰宅時間帯迄、家の近くにいるものの絶対、家の中へ入ろうとはせず、帰宅した私と一緒に家に入る…のが通常でしたが、この時だけは24時間、現象の終息迄ずっと家の中(大半は私の部屋)にいて、猫は一歩も外出せず。

 気配を感じなくなり数日後、昼間、一人でリビングにいた私は雑誌を読んでいました。風通しの為にドアを全開にしていたら、殺気を感じ、顔をあげたらドアのところ廊下に修行僧が佇んでいました。慌て雑誌に視線を戻し、頭の中で必死に

“次にこの修行僧を見たら殺される!裸足で外に逃げ出すしかない!”

と覚悟した瞬間、リビングの窓の外には息を切らして急いで帰って来てくれた猫が顔を覗かせていて、猫の帰宅と同時、修行僧の気配は完全に消え失せました。

 この猫は子猫の頃、命の危険から救った私に恩を感じていて、恩返しと言わんばかり我が家の“護符猫”として貢献してくれました。

 
 
 
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