高校生の頃に、夜9時頃に彼女をバイト先までチャリで迎えに行く途中の事です。 バイト先まで行くルートに一箇所だけ車の通りが少なく、街灯が他に比べると極端に少ない道がありました。 

その通りに入って少し走ってると背後から一台の車が来て、 「おっ!クラウンかっけー!」なんて思いながら通り過ぎるのを見てました 

私の真横を通り、私を追い越した瞬間車の前におじいちゃんが居ました。 立ってたと言うより、横断するため歩いてた感じです 私が「えっ!!」と思った時には車は急ブレーキ すごい勢いで20代の男が出てきて、おじいちゃんを探し出しました 

私も大丈夫ですか?と声をかけて車の下や周辺を携帯の明かりを使って探しました。 探し始めて1分ちょっとでしょうか、男が

「なぁ、おかしくない?」

と指差した車は傷、凹み1つありませんでした。 なによりおじいちゃんが居ない事に不思議な感覚に陥った事は今でも忘れません。 その後も5分程探しましたが、おじいちゃんは見当たらず男が

「ここ離れた方がいいね」

と言い私はその足で彼女のバイト先まで行きました。 彼女を家に送り届けてから、気になって帰りも同じ道を通る事にしました。 

その道に入ると救急車と10人程の野次馬が居ました コレってまさかと思った私は野次馬に「事故ですか?」と聞いたのですが 事故ではなく、

通りに面した家の寝たきりのおじいちゃんが息をしていないとの事でした。 そして救急車に運ばれるおじいちゃんは私が見たおじいちゃんに良く似ていました。 その後おじいちゃんがどうなったかはわかっていません。