主人公は、まさに今ドラマで話題の児童養護施設で育ったという設定
子どものトラウマの深さを訴えているのは同じ
小説のように、誰もがどこかで善意の人に出会える可能性もあれば
ニュースになってしまうような人間と出会ってしまうこともある
どちらも本当の話ではないが
どちらも近いことはあるかもしれないと思わせる
でも、闇の部分に焦点を当てたドラマに苦情が殺到するのは
絶望を深めるから
この本が映像化されたのなら苦情は出ない
じんわりと希望が見えるから
実際にはどんな人と出会えるかわからない
こんな悪い人いるの?!と思っても、実際にいるのかもしれないし
登場人物のような人に、そう出会えるとも思えない
子どもにとって、何より必要なのは 自己肯定感
定期的に、この国の若者の自己肯定感の低さが話題になるけれど
それでも、この作品も、前作の「きみはいい子」も、映像化されたらいいと思う。
少なくとも今話題のドラマより、ずっと
養護施設や子どものトラウマについての理解されるだろう
この作者の視点は暖かく、やさしい