
泣きじゃくる中 作業進める
てるおですけど、何か?
現場が産婦人科…となると
ちょっと緊張してしまう。
あと、
衛生面で非常に気を遣う。
あそこは、聖域である。
命が誕生する場である。
うん、
特別な場所なのである。
不安と幸せで満ち溢れている場所。
人よりも、そういう思いが強い。
ついこの間、
出産に立ち会ったから…だと思う。
…
そこの空調機が故障したとの
連絡が入り
修理に伺ったのだ。
くにゃくにゃのチビチビちゃんが
たくさんいた。
俺等の作業の音のせいで泣き出したりしたら、
責任を感じるから、
なるべく静かに、迷惑をかけないように
頑張った。
…
定期的に授乳の時間があって、
お母さんになったばかりのご婦人方が
我が子に母乳を与える部屋の隣だった。
作業に集中はしていたが、
「我が子と対面する母の表情」というものは
神々しいのかと
度々感じた。
なんとも優しく、逞しく…
そういう表情に守られて育ったことを
覚えていないから、
「親に感謝しろよ!」と
言われないと、
なかなか感謝できないのかもしれない…。
親にならなきゃ、
親の気持ちがわからない…と
一般的に言われるが、
親にならなくても、
親の気持ちがわかることができたら、
いいのに…
なんて
考えながら仕事してたのだった。