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 「2人の尊い命が奪われる痛ましい結果を招き、痛恨の極みだ」。長崎県西海(さいかい)市で山下美都子さん(当時56歳)と久江さん(当時77歳)が自宅で殺害された事件を巡り、長崎、千葉、三重3県警は検証結果を5日公表し、警察としての反省点を総括した。事件から約3カ月の結論に、遺族は「これでは救えるものも救えない」「2人は戻ってこない」と悔しさをにじませた。

 長崎県警本部であった記者会見には、県警生活安全部の池田良文参事官、千葉県警生安部の安達泉己参事官、三重県警生安部の栃木新一首席参事官が臨んだ。冒頭、安達参事官が3県警を代表し「3県警の対応は多くの問題点をはらんでおり、二度と痛ましい事件を発生させないよう、強い決意で再発防止に努めたい」と謝罪した。

 検証結果では、山下さんの三女(23)への筒井郷太容疑者(27)=殺人容疑などで逮捕=による傷害事件について、昨年12月6日に山下さんの夫、誠さん(58)が千葉県警習志野署を訪れ、被害届を出そうとした際「1週間待って」と回答した理由を「変死事案の処理や他の事件捜査を優先したため」と指摘。同9日には、筒井容疑者が三女宅の周辺をうろついているという連絡を受けたが、署長にも報告していなかったと明らかにした。背景に「習志野署に、男女間のトラブルが重大事件に発展するという危機意識が不足し、差し迫った事案という認識がなかった」とした。

 事件直前の同14日夜、習志野署は筒井容疑者が三重県桑名市の実家を飛び出したことを長崎県警西海署に伝えていなかった。この点については「習志野署は被疑者が長崎に行く可能性まで思いが至らず、そもそも、県警間の連絡は警察署間の連絡のみで県警本部を含めた組織的対応がなかった」とした。【遠藤孝康、釣田祐喜、梅田啓祐】


(この記事は毎日新聞から引用させて頂きました)



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