函館追想

 最近、ペタしてくれた人のブログを見てみると函館のことが書いてあった。

 「懐かしい」

 今回の旅も時間と予算があれば函館に行きたかった。が、まあ、9年後、友達と単車でゆくのでヨシとした。

 93年に初めて訪れた時は貧乏旅だったのでBARにもゆけず、

名物などもあまり食べられなかったが、

2004年(しかも、8月8日)に訪れた時はある程度の予算があった。

 午前3時頃、青森港から出航、6時半頃に函館に到着。

 松風(函館に松風町あり)で駈け「土方歳三 最後の地」へ。

ここは小公園になっていてトイレ、水道、東屋まである。

 水道で顔を洗い、歳さんへご挨拶。

 土方歳三のことは司馬、池波、三好さんらの小説くらいと、

写真(男前である)でしか知らないが、

やはり小説の影響と彼の句、

「公用に 出てゆく道や 春の月」 

「知れば迷ひ 知らねば迷はぬ 恋の道」
 

で好意を持っている。


「武士(もののふ)の 命は玉と散りにけり 夏草そよぐ 箱館の風」  一好




「歳さんに 煙草一服たむけやむ 紫煙かき消す 一迅の夏風(かぜ)」  一好



 函館の食べ物と云えば「イカソーメン」は勿論なのだが、

ラッキーピエロのチャイニーズチキンバーガーが好きだ。

函館にゆくと必ず(主に十字街店)へ行きかぶりついている。


 谷地頭温泉もお気に入りで、茶色く熱めの湯もよいが、

広々とした畳の休憩所が旅人には有難い。


 そして、忘れられないのは、

 

柳小路にあるBAR 「杉の子」のマスター、杉目さんとの出会いだ。

 ネプチューン、アーマー、ラムハイなど色々なことを教えてくださったし、何よりも、

 「個性を大切にしなさい。あなたならできる」

 と、励ましてくださった。


 あれから10年。杉目さんは逝ってしまわれたが、

現在、Kool を開店する俺にとっても、その言葉は歳月を越えて励みになる。


 杉目さんをはじめ、函館には本町「えじんばら」の柴山さん、安田さん…。

各地にて、今まで数々の人が励ましてくださった。

あらためて皆さんの言葉を胸に精進してゆきます。


 そして、

 函館の記事を載せてくださって、そしてペタしてくださってありがとうございました!



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 杉目さん(手前)と俺


日日好日