かやさんとセミ。
 
 
セミさん、災難でした…。
 
猫さんは、動いているものは素晴らしく見極めて捕まえますが、動いていないものは意外と見落としますね。
 
猫と人間を比べると、五感のうち聴覚や嗅覚は猫の圧勝だけど、視覚は分野によっては人間の方が得意なものがあると聞いたことがあります。
 
人間は昼行性の雑食のため、十分明るい中で細かく見る解像度の高さや、果実の熟度を見分ける色覚が発達して、
猫は薄明薄暮性の肉食のため、暗い中の獲物を追うための暗視や動体視力が発達したとか。

 

セミさんは動かずにいたのですか、微かな空気の流れとか、猫さんのセンサーに引っ掛かる何かがあって気付かれてしまったのでしょうか。
猫さんの感覚では世界はどんな風に捉えられているのか、ちょっと体験してみたいです。

 

 

※2020年にかやさんを迎えてからの話を時系列で連載しています。

作中は2023年8月です。

当面偶数日に連載します。(ストックが尽きるまで)