古代ローマ時代に花開いた公衆浴場の文化
古代ローマ人にとって入浴は非常に重要な物だったのだそう。地方からローマに来て住み着く人も多く、そんな人たちの多くは共同住宅に住んでいました。入浴時には火を使ってお湯を沸かすせいか火事を出すことも多々あったため、時の皇帝ネロは共同住宅で湯を沸かすことを禁じ、その代わりに公衆浴場、つまり「テルマエ」を作りました。暴君(かどうかは不明だけど)で知られるネロですが、彼はバラが大好きだったそうです。バラが好きなところは古代エジプトのクレオパトラ7世も同様で、バラの花を敷き詰めてカエサルとアントニウスを誘惑し、そのおかげでエジプトが救われた、というエピソードが存在しています。このテルマエは今でいうスーパー銭湯の役割を担っていて、入浴以外にも食事ができたりマッサージを受けられる社交場でもありました。皇帝ネロがバラ好きということもあって、その影響からか、そこでは様々な香りのオイルを用いたマッサージなども受けられたのだそうです。もちろん、その香りというのは現代の合成香料のことではありませんよ。いわゆる野生の薬草から抽出された香料ですから、なんと贅沢な文化だったのでしょうかここで体を整えたり人々と語らったりしてお風呂文化を楽しんでいたのですねしかしながらローマ帝国の滅亡後、キリスト教が普及してからはヨーロッパ全体に普及していた公衆浴場が消滅してしまいました。以上のような逸話が残っているわけですから、銭湯文化に親しんできた日本人漫画家のヤマザキマリ氏が「テルマエ・ロマエ」という作品を生んだのは必然だったのかな、と想像できます。古代ローマと現代日本の共通点はここにあり、というわけですね。↓映画「テルマエ・ロマエ」でおなじみのルシウス(阿部寛)、やはり濃いですな。