ここで告白しますが、実は父がこの新潟旅行中に永眠しました。

享年74、ちょうど母の逝去の半年後となりました。

 

長年老人ホームにお世話になっていましたが、

自力で食事がとれなくなり、急遽の入院から

わずか1週間ほどでの旅立ちとなりました。

 

父に異変があったと病院から私の携帯電話に緊急の電話が入ったのが、

なんと旅行初日の行きの電車内でのこと。

 

父のことは妹がメインで担当することにしていましたが、

妹は仕事中で繋がらなかったため、

入院先の病院から2番目の連絡先である私に電話があったのです。

 

乗り換えの時に駅の雑踏の中から病院に折り返し電話連絡をしたのですが、

「どうしてもすぐに来てください。今どこにいますか?」とのこと。

 

旅行初日ですよ… ガーン

せめて昨日だったら行けたけど、

そうではあっても前日までは仕事だったしなぁ。

 

入院当初は余命数か月との診断で老衰で亡くなるという予告でしたが、

軽く誤嚥性肺炎も起こしていたらしいので、

それも死因になったのかもしれません。

しかも口から栄養が取れないので、

静脈から点滴で栄養を取っている状態でした。

 

なお亡くなる直前から発見までについては

「おむつ交換の際は息をしていたが、

その後1時間ほどしたら呼吸をしていなかった」という説明でした。

 

とにかく誰かすぐに病院に来てほしいというので、

私は無理だが弟が行けるかもしれないと弟の連絡先を伝え、

弟には電話で以上の件を話しました。

 

そしたら弟は新型コロナ感染症で自宅療養中というではないですか ゲッソリ

 

結局何とか妹にも連絡が取れたので、

仕事終わりに妹夫婦に病院に向かってもらいました。

 

霊安室にしばらく遺体を保管することはできない為、

死去当日中に葬儀社に遺体を引き渡さなければなりません。

 

その後妹は父を無事に葬儀社に引き渡すことができましたので

そこから先は弟に引き継ぎ、弟は自身の信仰する宗教で

葬儀を執り行うためにさまざまな調整を自宅から行い、

 

私は親戚一同に宿泊先のホテルやら遊びに行った施設から

電話したりラインをしたりと、

きょうだいでうまい具合に役割分担ができたかと思います。

 

その結果、弟の自宅療養期間明けの翌日に通夜を執り行うことができ、

父の弟である叔父はこれまた新型コロナ感染症にかかって

自宅療養中でしたが、療養期間明けてすぐに九州から飛行機で

飛んできて、ギリギリ告別式に間に合うことができました。

 

私も旅行から帰った翌日に父の遺体と対面することができ、

なんだか全てがベストなタイミングだったなと思う次第です。

 

母が亡くなって約半年。

認知症で母の死を理解するのに時間が掛かったようですが、

やっぱりがっくり来ちゃったのかな… ショック

 

夫婦の絆というものは、子どもたちにはわからないものです。

決して仲のいい夫婦ではなかった両親だし、一度は離婚した間柄だけれど

父にとっては母は大事な人だったんだろうなぁと思うばかりです。

 

子どもたちにとっても、それぞれが親子関係の中で

父親にも大変鍛えてもらったという感謝があり、

やっと役目を終えて天に戻れるのだと思うと

「お疲れ様」という気持ちしか残っていません。

 

よくぞ子どもたちを死なせずにギリギリのところまで

追い詰めるという大役を果たしてくれました(嫌味ではありません)。

 

はっきり言って偉大な父だと今更ながら思います。

 

合掌お願い