あれは私が5歳前後の頃のこと…。

 

当時、母は近所の友達の家におしゃべりをしに

私たち子どもたちを連れてよく出かけていました。

 

その家の子どもは私の妹と同世代だったから家にあるおもちゃも

妹の成長の度合いにちょうどよかったと思います。

おかげで彼女は退屈することはなかったと思いますが、

案の定、私は子どもっぽいおもちゃに退屈していましたzzz

 

暇だったけれど親に絡むことはなく(そんなことをしたら後で母が鬼になるので)、静かに帰れる時が来るのを一人でじっと待っていました。

待っているけれどなかなか帰ろうとする様子はなく、

母はいつまでもお友達とおしゃべりに花を咲かせていますスターピンク薔薇

 

恐らく初めて遊びに行った日のことだったかと思います。

 

トイレに行きたくなってので、その家のお母さんに

トイレの場所を聞いて行ってみたところ、

ドアを開けたら見たことのない形状のトイレに私は大変驚いてしまいました ガーン

 

急いで部屋に戻って用が足せないことを母に訴えて、

今度は一緒に来てもらうことに。

 

そういう形状のトイレもあるということを説明してもらい、

とにかく落ちないようにしゃがんでするのだと説明を受け、

トイレの穴に落ちる恐怖と必死に戦いながらもなんとか用を足すことに成功した私。

 

けれどもその後、その家に行く度に怖い思いをしていましたね。

あれにはいつまでも慣れませんでした。

 

昭和の昔といっても、水洗トイレが普及していた時代に生まれたので

和式トイレは普通に使っていたけれども、ぼっとん便所のある家に

住んだことすらなかったので、心に受けるインパクトは大きかったです。

 

それがぼっとん便所との初めての出会いだったのでした。

 

 

それから数年も経った小学生の時も、バキュームカーがよく

お仕事をしているところを登校中に遭遇したものです。

それだけ当時はまだぼっとん便所の住宅の割合が多かったということでしょうね。

 

そして周辺の空気が強烈に臭かったので、

息を止めながら横をすり抜けて歩いたものでした。

 

あれから40年以上が経ち、今ではバキュームカーを全く見かけなくなりました。

もうぼっとん便所の家ってないのかな?と思っていたのですが、

ぼろぼろの住宅を格安で購入してセルフで家をリフォームしてしまう人の

動画を見ていたら、なんとその古い平屋がぼっとん便所の家だったのですハッ

 

ついつい昭和ノスタルジーに浸ってしまいました..... 真顔

 

つい最近まで住んでいた痕跡はありませんでしたけれど、

古い一軒家の中には、まだぼっとん仕様のままの住宅は

そこそこ残っているのでしょう。

 

今ぼっとん便所で用を足せと言われたら、

やっぱり落ち着かないだろうなあ アセアセ

 

消えてほしくないとも言えないし、消えてほしいとも断言できない

昭和のぼっとん便所のお話でした。