痴漢は性犯罪のなかで再犯率が最も高いといわれています。
痴漢行為は、いじめに似た支配欲求、弱いものをいじめることで自分が優位に立つ優越感や、達成感や高揚感、ゲーム的な感覚など、複合的な快楽があるそうです。
なぜやめれないのか。
そこには「認知の歪(ゆが)み」があるからで、本人にとって都合のいい解釈をしているから。
「この人は痴漢されることを望んでいる」「男性は女性を支配するもの」「女性は男性の性欲を受け入れて当然」などと、普遍的な思考をしている。こう思わないと、結局、罪悪感が生まれ、自分が問題行動を続けられないからです。
わたしは、痴漢がモラハラと心理が同じなのだと気づきました。悪いと思えず、むしろやってもよい。
気持ち悪いという言葉しかありません。男性がとにかく気持ち悪いですね。
ここ数年は日常の一部と化していました。
自分より年下、同学年であれば、触ってもいいだろうと思っていた。
女性が嫌がって傷つくとか、傷つき方がどうなのかは、まったく考えていませんでした。
女性に対し軽く考えている、見下しているというのは常にあったと思います。
痴漢できそうな状況があったとき、今がチャンスだからやらなければ後悔する、もったいない、常にそういう意識がありましたね。
電車内にいる女性は「どんなことをしてもいい、意思のないぬいぐるみのような認識」
痴漢は、結婚や出産という、女性がいちばんの幸福を避ける生き方にしてしまうかもしれない、非常に重大な犯罪。
女性の人生を奪う割に、見逃されることが圧倒的に多く、量刑が見合っていない。
刑の軽さも問題の1つなのかとも思います。