切られた花は自分の死を感じて、より美しく咲こうとする。
おい、なかなかいい言葉だと思わんかい?
わしが言ったんじゃない、ある小説家の言葉じゃ。
切られたらそのまま無残にしおれていく、
なんて思ってしまうじゃろ。
そうじゃないんだな。
残された最後の力を振り絞って、最大の美しさになるんじゃ。
人間の人生も同じだと思わんかい?
退職する、重病になる、老いを意識する、
それは人生の根っこを切られるようなもんじゃ。
普通はそれでがっくりきてしまい、衰えるばかり。
それじゃあいかん。
追い詰められたら、きっと心の底から新しい力が湧いてくる。
それを感じて、より強く生きなくちゃいかん。
そう思って、きょうわしは、生まれたばかりのように、
元気に生きてみせるぞ。
生まれたばかりと言っても、
赤ちゃんのようにという意味じゃないぞ。