夢ん中に出てくる子供は、なぜか幼いままじゃ。
幼稚園か、小学生低学年ぐらい。
実際はもう成人していても、大人の子供は出てこない。

たぶん、一番かわいがり、一番心配した時期じゃからかな。
何度か子供が死んじまう夢を見た。
子供が行方不明になり、あっちこっち必死で探した。
田んぼの方に行ったら、子供が川に浮かんでおったんじゃ。
急いで駆け寄り、抱きしめたけど、身動きをせん。
動いてくれ、目を開けてくれと祈るが、ダメじゃ。
もう悲しくて悲しくて。
でも実際は、子供は死んでおらん。夢の中だけじゃ。

こんな夢も見たぞ。
みんなが幽霊の出る空き家があると言っている。
その家に行ってみれば、障子に、遊ぶ子供の影が映っておる。
それを見て、すぐにわしの死んだ子供だと直感した。
大急ぎで行けば、そこはがらんとした空き部屋。
誰もおらん。ただ古びた畳が広がるだけで、家具もない。
それでも子供の名前を呼ぶが、それに応える声はない。
胸が張り裂けそうじゃった。
幽霊でもいいから会いたかったんじゃ。

実際は子供は死んではおらず、元気なのに、なんでそんな夢を見たのか。
やっぱ、子供のことが何よりも心配なんじゃろうな。