昨今、異常気象だと言われるようになって久しくなりましたが、それに伴うように、近ごろ「気象病」とか「天気痛」などと称し、梅雨時や台風シーズン、気温差の激しい季節の変わり目の体調不良に注意が求められています。

 

体力や免疫力が落ちてくるミドル&シニアの皆さんには、お天気に体調が左右されるようになってきたと感じてませんか?

 

先日も60代の女性の方から、 

「若い頃に比べて、近ごろ季節の変わり目に体調を崩しやすくなってきた、先日も悪天候の日に、ひどい目眩がして辛かった」というお話を伺いました。

 

皆さんは大丈夫ですか? 

 

 

 

気象病の詳細については、まだまだ解明されていない部分もあるそうですが、

  • 三半規管・三叉神経への影響
  • 血管の収縮やヒスタミンの過剰分泌
  • 自律神経のバランスの乱れ
  • 気圧の変化と体内圧のバランスの関係
などが、要因として考えられているようです。

 

 

そもそも、人間は恒常性動物ですから、環境の変化に対して、体温や血圧、細胞内の水分調整などの「生体反応」を一定に保とうとする…、つまり「環境の変化に対して、臨機応変に対応する」ものです。 

ですから、「年齢と共に、季節の変わり目に体調を崩しやすくなった」と感じるのは、この対応力が衰えてくることも要因の一つと言えますね!

特に梅雨時や台風による「低気圧」は、自律神経を刺激しやすく、頭痛やめまい、倦怠感や血圧の低下、首・肩こりやむくみ、神経痛や関節痛など、様々な体調不良を起こすと言われています。


 


気圧と体調の関係って?


もともと身体は常に気圧と対峙し、体の内と外の圧力をコントロールしています。

 

 

たとえば気圧が高くなれば、体内から押し返す圧力も増すため、細胞の活動も活発になり、圧力が高過ぎるときには、自律神経(副交感神経)が圧力を緩和します。

逆に気圧が下がると体内の圧力が緩慢になり、不活性になりがちな細胞の活動を上げるために、自律神経(交感神経)が活動を促します。

この、それぞれに対応する「交感神経」と「副交感神経」の切り替えが上手くいなくなると、環境の変化に順応できずに様々な体調不良が起こるのです!

つまり、天候に左右されない体づくりには、自律神経のバランスを保つことが大切なんですね!