今回は、「肩こりが及ぼす首への影響と、お顔 (表情筋)、胸元などにも及ぶ影響」というお話です。



 

慢性的な肩こりに悩む方の中には「首が回らない」「上を向くのが辛い」など、首の痛みや不調を抱えてらっしゃる場合が多く見受けられます。

中には「首筋から手に向かってビリっと電気が走る」とか「手や指がしびれる」などの神経的な症状に悩まされる方もいらっしゃいますが、皆さんはそんな経験はありませんか?



首まわりのコリは、デコルテや表情筋にも影響が?!


首とデコルテのコリ
首は前後左右の動きに加え、捻じったり振ったりと、背骨 (脊椎) の中で一番複雑な動きが可能な部位です。

その上 約5~6kgもある頭部を支え、肩と腕へ繋がっているのですから、とても凝りやすく、酷くなると頭部への血流が阻害され、偏頭痛や集中力低下の要因にもなってしまいます。

また、肩や首の凝りというと…、頭や首の裏側、肩や背中の辛さに気を取られがちで、胸元に続く喉側の首すじ (デコルテ) の凝りに気づいてない方が意外と多いのです!



そこで小顔体操のススメです!
小顔体操
首の弛みや小顔づくりの表情筋体操で紹介されている、上向きで口をパクパクしたり、イィーッと口とあごを横に広げたりする体操は、喉の筋肉をほぐすのに有効です!

これなら、首・肩こりの予防と小顔体操が出来て一石二鳥!

また首の筋肉は繊細で、頸椎は重要な神経を擁する部位ですから、ストレッチや首回しなどを行う場合はゆっくり丁寧に行って下さいね!

くれぐれも勢いよく “バキバキっ” とやらないようにご注意ください!



首まわりの関節や筋肉はとても繊細です!


首筋
首の骨 (頸椎) は7つの骨が連なり、その骨の間にあるゼリー状の “クッション材 (椎間板)” が、激しく動く首への衝撃を緩和しています。

老化などでこの “椎間板” が擦り減ってしまったり、その影響で骨端がトゲのように変形することで起こる痛みを「変形性頸椎症」と言い、椎間板が飛び出して神経を阻害して起こる症状を「頸椎椎間板ヘルニア」と言います。

そして頸椎を通る神経のうち、主に手の知覚や運動機能に関わる部分が阻害されやすいため、手や指先にしびれや感覚の鈍さなどが表れるのです。

これらの症状がみられる場合、安易なマッサージなどは症状を悪化させる場合もありますのでご注意ください。

痛みが強く慢性的だったり、手や指がしびれるなどの神経的な症状がある場合は、まず医療機関で検査をしてもらいましょう!

そして何よりも、こんな状態にならないように日常的な予防ケアに心がけましょう!