先日、ぎっくり腰をやってしまったという方から、

「ぎっくり腰のときは温湿布? 冷湿布? どっちを使ったら良いの?」

というご質問を頂いたのですが、皆さんはこの使い分け方ご存知ですか?

そして、実はその違いは ❝貼り心地だけ❞ だと言ったら…、ちょっとビックリしちゃいますか?(笑)
湿布の使い分け
湿布薬の基本的な作用は、冷も温も同じ!?



湿布は貼りつける面に塗布された薬剤が、皮膚から浸透し患部の炎症と痛みの物質に作用するもので、「冷」と「温」は貼り心地を考慮したオプションのようなものなのです!

冷湿布は塗布剤に水分とメントールを含ませて「冷感」を、

温湿布はカプサイシンなどを配合して「温感」を感じるようになってますが、

貼って数分ほどで体温に馴染んでしまい、筋肉への冷却効果や温熱効果はほとんどないと言われています。


貼り心地と使い分けの目安

 



大きく分けると、急性期の痛みは冷やし、

慢性期の痛みは温めるというのが目安になります。
湿布の使い分け02
たとえ筋肉への温熱効果はないとしても、急性期の痛みに温湿布を貼るのは、一時的にしろ熱感が増してしまいますので避けたほうが良いでしょう!(`・ω・´)b

捻挫、打撲、ぎっくり腰などの急な痛みや、炎症による関節の痛みなど、ズキズキと熱を持ったような痛みは冷湿布で冷やし、

「慢性疼痛」と言われる慢性的で疼くような痛みや肩こりなどはどちらでも構いませんが、寒い季節なんかは温めてあげると気持ち良いのではないでしょうか!(^^)
湿布の使い分け03
最近は薄くて粘着性の強いテープ系の湿布や、より鎮痛作用の高いものなど種類も豊富ですから、痛みの度合いや張り心地、体質などに合わせて選んでいただくと良いと思います。

たとえば、これからの冷える季節は温湿布が気持ち良いかもしれませんが、カプサイシンなどの刺激成分が含まれる温湿布や、粘着性の強いテープ系の湿布は皮膚がカブレやすいというデメリットもあります。

そういった意味でも、貼り心地は大切ですよね!☆~d(-ω・。)