タバコ誤飲
パパが書く予定だった「事件」について。
パパなかなか書けないようなので私が書きます。
7月はじめの日曜日。
パパが航太郎を草野球の早朝練習に連れていきました。
航太郎、パパ練習中はほかのメンバーの子どもたちと楽しく遊んでいたとのこと。
予定通り練習を終え、車で帰ってきました。
そのあとIKEAにでも行こうと話していたので、出かけられる用意をして二人の帰宅を待っていた私。
車でうちに帰ってきたかと思うと「わー、大変だ!」とパパが航太郎を連れて大慌てで家の中にかけあがってきました。
どうしたの…!?
聞けば、運転中、車のゴミ箱に捨ててあったペットボトルを航太郎が勝手に開けて飲んでしまった、その中にはたばこの吸い殻が入っていた、とのこと…
とりあえず航太郎を家にあがらせてうがいさせようとするも「からい!航くんからいの飲んじゃった。からい!からい!」と泣くばかり。
航太郎、すごくタバコ臭い。
たばこ誤飲!?うがい?水を飲ませる?吐かせる?どうやって?本当にその処置でいいの?病院?でも今日は日曜?何科?
とりあえず自分の判断で何か勝手に飲ませたり吐かせたりはしないほうがいいだろう、と思い、市報を見てその日に休日診療をやっている病院を探すことに。
すると「小児医療相談」なる電話番号が載っていたので、そこに電話してみました。
なかなか繋がらず、パパと二人で何回も何回もかけ続け…
やっと繋がって状況を話したところ、返ってきた答えは
「子どものたばこ誤飲は命にかかわります。すぐに救急車を呼んでください。」
救急車!?
すぐに119番して救急車の到着を待ちました。
航太郎はこのころには泣きやんで落ち着いていたのだけれど、両親のただならぬ気配を感じとって今度はそわそわ…「救急車?病院行くの?チックンしない?」と、大好きな救急車に乗れると分かっても全然嬉しくなさそう。
何度も何度も「チックンしない?」と聞いてきました。
私は病院についてから何をされるのか分からなかったけれど、とりあえず注射とかではないだろうから「チックンしないよ、大丈夫だよ、ブクブクペーだけだから。一緒に行こうね。」とだけ答え続けてました。
10分ぐらいして救急車が到着。
航太郎が通っている大学病院に搬送されました。
改めて先生に状況を説明すると
「入院が必要です。」
入院!?
先生いわく、たばこそのものを食べるよりも、吸殻の入った液体を誤飲することのほうが何倍も身体に悪いらしいのです。
(液体に溶けたニコチンは危険であるため)
さらに、航太郎の飲んだペットボトルには水がほとんど残っていなかった(もともと飲み終わって捨てるつもりだったペットボトルにパパが吸殻を捨てていた)ので、よりニコチンの濃度が高いことが考えられるとのことで…
採血をし、鼻から胃へ管を通して胃洗浄を行い、点滴をして、レントゲンを撮り、明朝まで経過を見ます。
と…。
入院、採血、鼻から管、点滴、レントゲン…去年もう何回何十回やってきたか分からないその処置を、航太郎また繰り返さなければならなくなるなんて。
救急車に乗る前「チックンしない?」と何度も不安そうに聞いていた航太郎。
チックンどころの騒ぎではなくなってしまった…。
何回何十回と経験してきたことだけど、これまた前回までと同様、両親は診察室から出されて待合室で処置が終わるのを待ちます。
今まではまだ幼くて話すことができなかったけれど、今回はもうしっかり話ができる航太郎。
診察室から聞こえ続ける「お母さん!お母さん!お母さん!お母さん!」の叫び声は、原因が原因なだけに本当にかわいそうでたまりませんでした。
しばらくして先生に呼ばれて中に入ってみたら管につながれた航太郎は泣き疲れて、涙と汗でびっしょり、ぐったり…。
ごめんね…。
ここで先生から再度警告を受けました。
「子どもの死因で多いのは病気ではありません、事故です。その中でも誤飲は多く、そしてとても危険です。誤飲は親の責任です。子どもに誤飲させる親は何度も誤飲を繰り返します。本当に気をつけてあげてください。」
きっと、同じ誤飲でもおもちゃやペットのエサなどとは違い、口に入れた物がたばこだっただけにより厳しく注意されたんだと思います。
病室へ案内されて一段落したところで、両方のおじいちゃんおばあちゃんに電話で連絡しました。
四人ともすぐに病院へ来てくれました。
私が付き添い入院するつもりで手続きを進めていたのだけれど、「妊娠9ヶ月での付き添いは何かあったときに責任が取れないので別の方にお願いしてください」と病院から断られてしまいました。
そこで全員で相談した結果、パパおばあちゃんが泊まってくれることに。
航太郎が寝入るまで私とパパも病室に残らせてもらって、夜9時近くに帰ってきました。
航太郎もおばあちゃんも大丈夫かな…色々なことが気になってほとんど眠れないまま、翌朝7時に病院へ。
病室に着いてみると、二人とも笑顔でベッドの上で遊んでいました。
よかった!!
聞けば航太郎、夜中に何度か目を覚ましたときも朝起きたときも「お母さんは?」と聞いたものの、泣いたりすることもなくいい子にしていたとのこと。
おばあちゃんは慣れない病院で初めての付き添い入院で多分一睡もできなかったと思うけれど、それでも気丈に「大丈夫よ」と言ってくれました。
あぁ、よかった!
結果から言うと、私は家に帰らせてもらったもののほとんど眠れず、それだけでも心身ともに本当にぐったり疲れてしまったので、付き添いはおばあちゃんにお願いしてよかったです。
妊娠中の身体で付き添いはキツすぎた…。
おばあちゃん、本当にありがとうございました。
前夜&朝の検査結果も良好で、その日のお昼にはおじいちゃんに車で迎えに来てもらって無事退院しました。
無事退院できて本当によかった。
航太郎へ
航太郎、私たち親の不注意で、つらい思いをさせてしまって本当にごめんね。
お父さんはたばこをやめました。
たばこも、ライターも、たばこを買うカードも全部すてました。
いつか航太郎が大きくなったら、この日のことを、お父さんお母さんがそれぞれ思ったことを話させてね。
本当に本当にごめんね。
お父さんお母さんより
パパなかなか書けないようなので私が書きます。
7月はじめの日曜日。
パパが航太郎を草野球の早朝練習に連れていきました。
航太郎、パパ練習中はほかのメンバーの子どもたちと楽しく遊んでいたとのこと。
予定通り練習を終え、車で帰ってきました。
そのあとIKEAにでも行こうと話していたので、出かけられる用意をして二人の帰宅を待っていた私。
車でうちに帰ってきたかと思うと「わー、大変だ!」とパパが航太郎を連れて大慌てで家の中にかけあがってきました。
どうしたの…!?
聞けば、運転中、車のゴミ箱に捨ててあったペットボトルを航太郎が勝手に開けて飲んでしまった、その中にはたばこの吸い殻が入っていた、とのこと…
とりあえず航太郎を家にあがらせてうがいさせようとするも「からい!航くんからいの飲んじゃった。からい!からい!」と泣くばかり。
航太郎、すごくタバコ臭い。
たばこ誤飲!?うがい?水を飲ませる?吐かせる?どうやって?本当にその処置でいいの?病院?でも今日は日曜?何科?
とりあえず自分の判断で何か勝手に飲ませたり吐かせたりはしないほうがいいだろう、と思い、市報を見てその日に休日診療をやっている病院を探すことに。
すると「小児医療相談」なる電話番号が載っていたので、そこに電話してみました。
なかなか繋がらず、パパと二人で何回も何回もかけ続け…
やっと繋がって状況を話したところ、返ってきた答えは
「子どものたばこ誤飲は命にかかわります。すぐに救急車を呼んでください。」
救急車!?
すぐに119番して救急車の到着を待ちました。
航太郎はこのころには泣きやんで落ち着いていたのだけれど、両親のただならぬ気配を感じとって今度はそわそわ…「救急車?病院行くの?チックンしない?」と、大好きな救急車に乗れると分かっても全然嬉しくなさそう。
何度も何度も「チックンしない?」と聞いてきました。
私は病院についてから何をされるのか分からなかったけれど、とりあえず注射とかではないだろうから「チックンしないよ、大丈夫だよ、ブクブクペーだけだから。一緒に行こうね。」とだけ答え続けてました。
10分ぐらいして救急車が到着。
航太郎が通っている大学病院に搬送されました。
改めて先生に状況を説明すると
「入院が必要です。」
入院!?
先生いわく、たばこそのものを食べるよりも、吸殻の入った液体を誤飲することのほうが何倍も身体に悪いらしいのです。
(液体に溶けたニコチンは危険であるため)
さらに、航太郎の飲んだペットボトルには水がほとんど残っていなかった(もともと飲み終わって捨てるつもりだったペットボトルにパパが吸殻を捨てていた)ので、よりニコチンの濃度が高いことが考えられるとのことで…
採血をし、鼻から胃へ管を通して胃洗浄を行い、点滴をして、レントゲンを撮り、明朝まで経過を見ます。
と…。
入院、採血、鼻から管、点滴、レントゲン…去年もう何回何十回やってきたか分からないその処置を、航太郎また繰り返さなければならなくなるなんて。
救急車に乗る前「チックンしない?」と何度も不安そうに聞いていた航太郎。
チックンどころの騒ぎではなくなってしまった…。
何回何十回と経験してきたことだけど、これまた前回までと同様、両親は診察室から出されて待合室で処置が終わるのを待ちます。
今まではまだ幼くて話すことができなかったけれど、今回はもうしっかり話ができる航太郎。
診察室から聞こえ続ける「お母さん!お母さん!お母さん!お母さん!」の叫び声は、原因が原因なだけに本当にかわいそうでたまりませんでした。
しばらくして先生に呼ばれて中に入ってみたら管につながれた航太郎は泣き疲れて、涙と汗でびっしょり、ぐったり…。
ごめんね…。
ここで先生から再度警告を受けました。
「子どもの死因で多いのは病気ではありません、事故です。その中でも誤飲は多く、そしてとても危険です。誤飲は親の責任です。子どもに誤飲させる親は何度も誤飲を繰り返します。本当に気をつけてあげてください。」
きっと、同じ誤飲でもおもちゃやペットのエサなどとは違い、口に入れた物がたばこだっただけにより厳しく注意されたんだと思います。
病室へ案内されて一段落したところで、両方のおじいちゃんおばあちゃんに電話で連絡しました。
四人ともすぐに病院へ来てくれました。
私が付き添い入院するつもりで手続きを進めていたのだけれど、「妊娠9ヶ月での付き添いは何かあったときに責任が取れないので別の方にお願いしてください」と病院から断られてしまいました。
そこで全員で相談した結果、パパおばあちゃんが泊まってくれることに。
航太郎が寝入るまで私とパパも病室に残らせてもらって、夜9時近くに帰ってきました。
航太郎もおばあちゃんも大丈夫かな…色々なことが気になってほとんど眠れないまま、翌朝7時に病院へ。
病室に着いてみると、二人とも笑顔でベッドの上で遊んでいました。
よかった!!
聞けば航太郎、夜中に何度か目を覚ましたときも朝起きたときも「お母さんは?」と聞いたものの、泣いたりすることもなくいい子にしていたとのこと。
おばあちゃんは慣れない病院で初めての付き添い入院で多分一睡もできなかったと思うけれど、それでも気丈に「大丈夫よ」と言ってくれました。
あぁ、よかった!
結果から言うと、私は家に帰らせてもらったもののほとんど眠れず、それだけでも心身ともに本当にぐったり疲れてしまったので、付き添いはおばあちゃんにお願いしてよかったです。
妊娠中の身体で付き添いはキツすぎた…。
おばあちゃん、本当にありがとうございました。
前夜&朝の検査結果も良好で、その日のお昼にはおじいちゃんに車で迎えに来てもらって無事退院しました。
無事退院できて本当によかった。
航太郎へ
航太郎、私たち親の不注意で、つらい思いをさせてしまって本当にごめんね。
お父さんはたばこをやめました。
たばこも、ライターも、たばこを買うカードも全部すてました。
いつか航太郎が大きくなったら、この日のことを、お父さんお母さんがそれぞれ思ったことを話させてね。
本当に本当にごめんね。
お父さんお母さんより