前回、服装についてのことを書いた。
書き終えて思ったことがある。それは私は自分のファッションをどうこうしようとあまり考えたことがないことだ。
無論、異性に興味のあった頃はそれなりに試行錯誤した。背丈やキャラに合うような服装や髪形にし、ときにはアクセサリーなんかもつけたりしてた。今ではそのアクセサリーはほとんど売っ払っている。
私は同性の中では比較的身長が高い部類であると自負している(だからといってスタイルが良いという訳ではないのだが)
だから服装はあまり選ばなくても似合うと思っていたのだ。
これが大きな誤りであると知らずに……。
私は中学校に入るぐらいから今に至るまでずっとバスケットボールをしている。今でこそ昔のように汗水たらして青春を謳歌している訳ではないのだが、それでも少しは身体を動かしている。
そしてずっと自転車通学をしていた。それも山道をぷうらぷうらと通学していた、ドがつく田舎に住んでいたのである。だいたい6年間は自転車通学をしていた。
……勘の良い人ならお気づきだろう。つまり、そういうことなのだ。
私は今でも友人の言った言葉が忘れられない。
「毒の足ってガンダムみたいだね」
私の、足は、連邦の白い奴だった。
そんな足を持つ私なのだから当然ズボンは選ぶ。下半身デブ? いいえ、下半身ガンダムです。それを隠すことができるような服を買わなければならないのだ。
と言うよりも下手にスキニーのズボンを買ってもふとももの部分で世の中を恨むことになってしまう。
私だって好きな服を着たい。けれどなんでもかんでもという訳にはいかない。限定された自由なのだ。
けれど痩せようとは思わない。これが私なのだ。ありのままの私。怠惰ではない。怠惰と見られるような体つきにはならないよう努力はしている。
そうすると自然にセンスというものは磨かれていくと思う。
限定された自由の中で、自分の好きなものを買って着る。人の意見など知ったこっちゃない。
だから私は自分のファッションについてはあまりどうこう考えようとしないのだ。