長らく何も記事を書いていなかったのには訳がある。

 年末年始には色々あったのだ。だが全てが悪い思い出だったかと聞かれるとそういう訳でもなく、かといって良い思い出ばかりだったかと問われれば私は首を横に振るだろう。

 つまりそういった悲喜こもごもな年末年始を送っていたのだ。

 そして今となって振り返ってみればいくつかの良いネタができたなあ、とほくそ笑んでたりもする。私は基本的に物事を深く考えすぎず、前向きでいようと心がけている。きっとその方が幸せになれるだろうから。


 季節は冬。

 それも以前記事を書いた時よりも寒さを増した冬。

 最近はそうでもないが雪も降ったりした。雨は夜更けすぎに雪へと変わるだろう、といったロマンチックなこともなく、いきなりの雪である。

 風も強く、外行く人の歩みを止める。私は外へ出たがらないので、日々こたつと戯れているわけだが。

 けれどたまには外に出る(というか外に出なくちゃいけない日がある)

 そんな時、目の保養になるのが女の子の格好である。

 ……別に変態ではない。いや、変態なのだが今回の話はそういった話ではない。

 女の子は着飾るのだ。それも下手をすればあやうく一枚の絵画として目に映りそうな可憐さを伴って。

 フェミニズムではない。男だって着飾る。けれど女の子の着飾りは男のそれを遙かに越して個性的である。

 種類さまざまな絵の具をそのままパレットにぶちまけたような格好をしている。色も服装も自由自在。この冬の銀世界を闊歩するさまは、パレットにぶちまけた絵の具をそのままキャンパスにまたもやぶちまけているみたいだ。

 冬にスカートを履くのは、冬にアイスを食べるのと同じくらいもはや常識なのだろう。

 そして女の子は聞かざる。

 世間がどう思うかよりも、友達と服装がかぶらないことの方が大事なのだ。そして異性の目をひければ完璧である。それは勝ちだ。


 個性が重要視されない時代に、自分の好きな服装を着る。そこに周りの意見は求めていない。

 私は、そんな生き方がただひたすら美しいと思う。

 好きな格好をして、街中で咲き誇ってほしい。これから先もずっと。永遠が半ばを過ぎるまで。

 ……だからどうか女であることを捨てた格好で街中を歩くのは勘弁してほしいのだ。