ハングル筆文字ロゴ研究 | こんとん百貨店からのおしらせ

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今回、国立中央博物館に行ったのは、朝鮮時代以降の近代の書芸作品(絵の横に書いてるのも含む)を見たいと思っていたからでした。
しかし、漢字ばっかり。漢字なら中国で見るよ。。。しょぼん

ハングルの筆文字のいろんなバリエーションを見たい。
そんな風につらつら思っておりますと、とあることに気づく。
作品のポスター、チラシなどに使われているロゴって、筆文字が多いじゃあないか筆

映画映画「最終兵器 弓」

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映画での、題名(ロゴ)の出方って結構重要。これで引きこまれるか、突き放されるかが決まるような気がする。
この作品の場合、外国の映画のように、まず「最終兵器 弓」のロゴが白抜き文字で出て、制作会社の名前とかがいくつか出た後、主人公たちが子どもだったころの場面が出ます。
背景で映画のシーンが進みつつ、主役級の名前が何人か出た後、「활(弓)」だけが画面真ん中にドーン。
そのあと、13年後(だったっけ?)のシーンが始まります。

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それで、気付きました。
このロゴ、もともと「활」だけ先に書いたんじゃない?
何となく、何となくなのですが、前から「최종병기」と「활」のバランスが合わないなあと思っていたのでした。
「최종병기」だけ見るといいけど、横に「활」がつくと、なんか位置がヘン?
タテにしてもヨコにしても、なんかしっくりこない。
字のつながりを見ると、ヨコで作ってるとは思うのですが、4文字×1文字で作ったとは思えないなあ。
最初、「활」だけ筆文字で行くってことだったのでは。
後で、「최종병기」もお願いしますって言われて追加したような気がします。

バランスはともかく。「활」だけ見るとカッコイイ!
背中にこの1文字だけのTシャツが映画館で売ってたら買ってたな。



映画映画「海」

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こちらもロゴは筆文字。

映画の場面を思い出します。
目の見えない男の子が、筆と紙を持ち歩いていて、筆で絵を描きます。
この男の子がスッと描いたみたいな文字。
スッキリとさわやかですねえ。


演劇ミュージカル「王世子失踪事件」

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王宮内で起こった話なのに、なぜかロゴはヘタウマ系。。。
幼さの残る主人公2人の雰囲気に合わせたのかな?
ちょっと作品のイメージと違うかなあと思いました。


演劇ミュージカル「ピマッコル恋歌」

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舞台作品とロゴがピッタリ。
時間や人間~動物~霊界など、ふわふわと世界を行ったり来たりする物語に合ってますね。
写真はパンフの表紙です。


演劇ミュージカル「実家のお母さん」

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田舎のお母さんの素朴な感じです。
劇中でもお母さんを強い人と描いているので、これぐらいしっかりした字のほうがいいですね。
優しいお母さんというよりは、頼れるお母さんです。
ハングルの○と□のバランスがいいなあ~と思います。出し入れが。


演劇演劇「屋上部屋の猫」

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かわいい手書き文字。内容と比べると、ちょっぴり肉厚?
猫の足跡つき。

足あと

えらい作家の作品集を見るよりも、インターパークのポスターのサムネイルを見ていたほうが、ハングル書道の勉強になるかも?にひひ
また素敵なのがあったら紹介します。