なでしこジャパンの危機 | 高齢者の戯言 ≪愛こそはすべて!≫

高齢者の戯言 ≪愛こそはすべて!≫

年寄りの戯言を気分が向いた時に何気なく書いてみようと思います。時たま、ちょこっと拘りも書いたりしてね・・・

サッカー女子・リオデジャネイロ五輪アジア最終予選がFIFAランク4位の日本、6位の北朝鮮、9位のオーストラリア、17位中国、18位韓国、そして29位のベトナムの6国で2枠を取り合います。


日本は第一戦オーストラリア戦を1:3で落とし、そして、昨日韓国に1:1のドローという大失態で6チーム中5位となっています。
これで自力での五輪切符獲得の可能性が消滅してしまいました。


放ったシュートは韓国の4本に対し、日本は15本も打っているのにです・・・男子代表と変わらないですね。決定力不足です。

でも日本選手より個人スキルが高い選手が多い韓国に対して、よく抑えたとも言えます。特に韓国7番の持つ技術は高かったですね。



やはり澤引退の影響は大きいと言わざるをえません。

澤のサッカーセンスは他の選手と比べて群を抜いていました。
敵のパスコースに入ってことごとく相手チームのチャンスの目を摘んでいたのが澤選手でした。

いかに助けられたか、このパスコースを読み切るセンスは素晴しいものがあった。つまり危機管理能力が長けていたと言えます。



相手がバイタルエリアに近づいてきてもただズルズル下がっていくだけでは、今回同点にされた時のようなに簡単にゴール前に入れられてしまいます。


何故ボールを持っている相手に詰めていかないのか、抜かれたら怖いからか、あれでは「自由に打って下さい状態」なのです。



このオールマイティなセンスを持ち合わせていた澤の引退は「なでしこジャパン」に厳しい未来を予言させるものになるでしょう。


点を取る事ももちろん重要ですが、点を取られない試合も重要なのです。

その「なでしこの弱点である、スキルの低さから発生するほころび」を紡いでいた澤の存在がいかに大きかったかを思い知る機会となってしまっています。



とにかく、試合を見ていて思うのは、個々のレベルの低さです。
そりゃ何人かは女子サッカーとしてはハイレベルなのでしょう。
宮間などは、非常に期待を抱かせる選手です。

しかし、他の選手の「なんだかなぁ!」と思わず言いたくなるような、パスミスの多さ、相手が詰めて来ている選手に敢えてパスを出すという「珍プレー級の失態」。これではからなず相手に得点される事になるでしょう。



日本は明日中国を対戦します
FIFAランクでは参加国全て格下のチームです
なのに2試合終わって1勝も出来てない現状
今回、なでしこのリオ・オリンピック出場は難しいと言わざるを得ないでしょうね。



サッカーは一人でできるものではありません。
男子サッカー日本代表の本田が言うように「サッカー選手はゴールしてなんぼ」ではないのです。
何故メディアが本田をスター扱いするのか全くわかりません。
個人的に本田はサッカー選手としては平凡+α程度です。
彼のプレーに関してファンタジスタの臭いは皆無であり単なるビッグマウスです



昔の本田は「FWにいかに良い最終パスを提供するか、ばかり考えていた」という選手だったのですが、父親の「サッカー選手は点取ってなんぼだ」発言に触発されて今の本田になったのです。

中田に似ているのかもしれません、彼も良い選手でしたが、それ程スキルが高かったとは思えません。さっさと化けの皮が剥がれる前にカッコつけて引退しましたね。


人間は与えられた環境でしっかりした気持ちを持って真剣に取り組めば、その環境が自分のレベル以上の場所でも それ相応の結果が出る事があるのです。
それを世間では「化けた」と言われます。ホンの一時のチャンスでたまたま結果が出ただけでも、その先は一気に変化してしまいます。


本来「そこまでのスキルは持ち合わせていない」選手が、たまたま与えられた「時と場所」を自分の物に出来た事で、何ランクも上のレベルの環境に身を置く事ができ、それなりの結果も付いてくるのですが、問題は元々のスキルは低いのですから、コンスタントに結果を残せるわけじゃないのです。

その場にいる自分に満足せずに日々精進しなければ、いつか化けの皮を自ら剥ぐことになるのです。



今やなでしこでは知名度抜群になった川澄奈穂美はそのチャンスを物にした人です。
2008年に日本代表デビューしていますが、ほとんどがベンチスタートで出場時間も短いものでした。それが、優勝した2011年ワールドカップの準決勝スウェーデン戦で先発出場し、そのチャンスを見事に自分のものにし、あのもの凄いロングシュートが決まった事で、その後はレギュラー選手になり、彼女の先に続く道が変わったと言えるのです。

彼女は澤とか宮間のように若い頃から注目された一流選手ではなかったのです。回ってきたチャンスをどうとらえるかで人生って大きく変わるんですねぇ。



話はそれましたが、何とか頑張ってリオ出場を勝ち取ってもらいたいものです。
日本女子サッカーは一人ひとりの足元のスキルアップをしなければならないでしょう。
やはり良い選手は「足元がうまい」ものです。ボールが足元に収まらなかったり、パスをしようと思ったのとは違う方向に蹴ってしまう、よくみるミスも「足元のスキルアップ」で無くなるでしょう。
後、「あきらめ」が早すぎます。後一歩踏ん張れば、と思えるシーンが多いですね。悪く言えば怠慢プレーです。
サッカー日本代表選手は通常の人間と違い、サッカーに関してはサッカーをやっている日本人たちの頂点に立つ人たちのはずです。その自覚を持ってはずかしくない試合をする為に、個人スキルをアップしてもらいたいものです。