都心上空の旅客機をもう誰も気にしない。 | こんちゃんの「社会世相を斬って、見てみる」

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東京でも、そして全国的にもコロナの感染者数が増えているが、三連休でもある。

 

 

人出もそれなりに多いし、自分もずっと部屋に閉じこもることなく外出している。

 

 

午後の新宿を歩いていた。

 

 

やはり、それなりに人出が多い。

 

 

空から轟音が鳴り響くが、誰も上を向くことはない。

 

 

今年(2020年)の3月下旬より、羽田空港の発着便増加に伴い、飛行ルートが変更になり、東京の都心の真上を旅客機が通るようになった。

 

 

当初はうるさいだとか、真上を飛行機が飛ぶのは怖いとか、色々と騒ぎにもなったが、今はほとんど誰も気にしない。

 

 

この三連休にGO TOキャンペーンを利用して都心に遊びに来ている人もいるだろうけど、特に飛行機が真上を通り過ぎることを気にする人もいないようだ。

 

 

でも、空からの音はうるさいし、見上げると飛行機の下側が見えるのがあまり気持ちの良いものではないのは変わらない。

 

 

一方で、都心で最近見かけなくなったものもある。

 

 

テレビゲームのマリオカートに似せたゴーカートが公道を走るところ。

 

 

外国人観光客向けだったのかもしれないが、気がつけば最近見ることがなくなった。

 

 

コロナで外国人観光客が激減したからだろうか。

 

 

1年ぐらい前なら当たり前のように居た外国人観光客の数も少なくなり、せいぜい見掛けるのは東南アジア系ぐらいか。

 

 

おそらく中国からの観光客もいるのだろうけれど、観光バスを仕立てて、多くの人たちが詰め掛ける光景はない。

 

 

それでも、新宿は人出が多い。

 

 

自分もその1人なのかもしれないが、あっても無くても、自分に関係なければどうでもいいのだろう。

 

 

新規のコロナ感染者数は東京で毎日500人を超えるようになって来た。

 

 

それでも、「自分は罹らない」とたかをくくっている人は多い。

 

 

だから、いつものように行動し、それが制限されることを嫌う。

 

 

一旦変更されても、自分に大きな影響がなければ、そのまま気にしない。

 

 

さすがにマスクを着用していないとお店に入れないことも多いため、ほとんどの人が着用しているが、それでも鼻を出したり、中には顎にマスクをしたりなど、マスクの意味がほとんどない人も見かける。

 

 

自分にとっての影響は、その時に小さなものでしかないのかもしれない。

 

 

それでも、積み重なれば、大きなものになってくる。

 

 

自分も含めてのことだけれど、茹でガエルになってしまっていないだろうか。

 

 

何もかも慣れてしまっていないか。

 

 

感染者数の増加も、検査数が増えてからだ、ということだけで自分を頭の中で納得させてしまっている。

 

 

1人感染者が出れば、その周辺で関わっていた人は濃厚接触者となり、2週間は外に出られなくなる。

 

 

それが色々な職場に起きれば、それだけで、機能停止になる恐れすらある状況は、別に4月5月と今とでは特に変わっていない。

 

 

それでも、通勤電車には人がたくさんいる。

 

 

通常の出勤体制に戻している会社も多い。

 

 

慣れてしまうことの恐ろしさを、街中を見ながらふと感じ、用事を済ませたらすぐに新宿を後にした。