既存メディアの増幅力はやはりすごい。 | こんちゃんの「社会世相を斬って、見てみる」

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いくら、もうテレビはオワコンだとか、新聞なんて誰も取らない、雑誌は右肩下がりだ、と言っても、やはりまだまだ根強いものだなと感じる。

 

 

いくらネットが発達し、SNSによるつながりが重視されるようになったとしても、莫大な数に対する拡散力では既存のメディアには叶わない。

 

 

例えば、SNSでフォロワーが100万人という人はそうそういない。

 

 

今日(7/15)の段階でYouTubeの登録者数で100万を超えている国内のチャンネルは150程度だ。

 

 

一方で、テレビであれば視聴率1%で100万人にリーチできると言われている。

 

 

実際に視聴率が1%前後の番組ともなれば、深夜帯でもない限り、打ち切りになってしまう。

 

 

ドラマの視聴率が1桁台だと騒がれることもあるが、実際には数百万人にリーチしていることになり、そこに出ている人たちは、それだけの人たちに名前と顔が晒されているとも言える。

 

 

もちろん、好感を持つ人もいれば、嫌悪感を抱く人もいるけれど。

 

 

新聞の発行部数は2018年末の段階で、読売新聞が820万部、朝日新聞が560万部、毎日新聞が250万部、日経新聞が230万部、産経新聞が140万部、と全国紙の5紙はいずれも100万部をはるかに超えている。

 

 

1つの新聞をくまなく読む人はそんなにいないけれど、何百万という人の目に触れる機会がある。

 

 

そうした既存の媒体に名前が取り上げられるか否かは、知名度において大きな差となって現れるはずだ。

 

 

参議院選挙も中盤になり、当落予想のようなものも新聞に載っている。

 

 

一つ一つの選挙区を見てみると、そのコメントに「知名度を生かして勢力を拡大」みたいなことが書かれている。

 

 

現職であれば、地元での知名度は高いかもしれないが、新人であっても、全国区に政治家としての名前が知られている、というのは思った以上に大きいのだろう。

 

 

これは政治家としての知名度であって、テレビタレントが出馬しても、思ったほどに票が伸びない時は、政治家として見られていないからかもしれない。

 

 

ただ、いずれにしても、選挙区が広い中選挙区制や比例代表制のように、広範な支持を必要とする場面では、既存メディアの影響力が大きいと感じる。

 

 

別に選挙だけでなく、テレビで何かの商品や作品が取り上げられた、というだけで注目度が全然違ってきて、それが売り上げにも直結したりする。

 

 

ネットの拡散力はすごい、と言われているけれど、結局のところ、ネットの話題にテレビなどの既存メディアが飛び付いたことで一気に増幅していくことの方が大きい。

 

 

確かに、既存のメディアが流行りの震源地になることは少なってなってきているかもしれないけれど、まだまだ増幅力は凄まじいものを持っている。

 

 

逆にネットに過度な期待を持つと見誤るだろうなと思う。

 

 

実際にネットの拡散力に期待し過ぎて、ネットの盛り上がりほどには大したことにはならず、不発で失敗した例はいくつもある。

 

 

そんなことを、今朝(7/15)の新聞での選挙予想のようなものを眺めながら改めて実感したのでした。

 

 

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