新年度を向けての動きが活発になってきた。
企業では新社長の発表が相次いでいる。
テレビ番組でも改編が行われたり、長寿番組が終わったり、番組自体は継続されても司会者が変わるといった発表もなされている。
4月8日が任期切れとなる日銀総裁はどうやら続投されるようだ。
人の動きだけでなく、新年度になれば仕組みなども色々と変わってくるようだ。
三菱東京UFJ銀行も4月1日から「東京」が外れ、三菱UFJ銀行に名前が変わるそうだ。
「東京」は以前の東京銀行の名残。
東京銀行は外国為替に強い銀行で、海外取引の際には邦銀では東京銀行ぐらいしか選択肢がないという時代もあったようだ。
「Bank of Tokyo」略して「BOT」という名前は海外では圧倒的だったと聞く。
今はほとんど使われていないだろうが、かつては海外旅行の際にはトラベラーズチェックという小切手を持っていくことが多かった。
クレジットカードがまだ一般的でなく、個人でもなかなか審査に通りにくい時代には、海外での買い物では有効な手段であり、そこで初めて小切手という存在を知ったりもした。
トラベラーズチェックを発行してくれる金融機関は、そんなになくて、そうした中で邦銀で手馴れていたのはやはり東京銀行だった。
今ではクレジットカードで海外サイト(いわゆる越境EC)からでも商品を購入することができる。
為替もドル一辺倒から様々な通貨に広がっており、仮想通貨のようにどこの国に属することのない通貨も出回っている時代だ。
街中を歩けば、金券ショップや免税店などでも海外紙幣との両替所がある。
為替自体が日常でも当たり前になってきている。
そうなった時に、東京銀行という役割は名実ともに薄れていくことになったのかもしれない。
冬のオリンピックが始まったようだが、韓国の通貨はウォンだが、きっとそこでも様々な通貨が使われ、瞬時のうちに為替取引も行われていることだろう。