あしなが募金の寄付額が減ってきているという。
全国的には5年間で4割減となっている。
主な原因は街頭募金をするボランティアスタッフの減少ということだ。
街頭では色々な人が立っている。
募金活動だけでも様々であり、中には怪しげとも思われる募金活動も行われている。
アンケートと称してセールスに繋げようとするキャッチセールスも未だに横行しているし、宗教の勧誘と思しきものもある。
街中を歩く人間の一人としては、どれもこれも一緒くたになって見えてしまう。
また、募金箱にお金を入れることへの気恥ずかしもあったりする。
なかには署名と称して住所や名前の記載を求めるところもあると、さすがに敬遠したくなる。
募金を集める方法が他にも色々とあるのではないだろうか。
認定NPO法人等への寄付であれば、2,000円以上であれば税金の還付が受けられる。
また、クラウドファンディングはかなり活況である。
息の長い活動をしている意義ある団体が、寄付金集めの手法が古いばかりに苦戦しているようにも思える。
クラウドファンディングのような単発プロジェクトものとは同列に扱うことはできないかもしれない。
だが、街頭募金をメインの活動に掲げ、それが故に様々な街頭活動の団体と同じくくりで片付けられてしまうのであるならば、やはり何かを変えていく必要があるのだろう。
あしなが募金のように息の長い活動をしている団体に対して、少額ずつでも定期的に寄付ができるような仕組み自体はすでにある。
あとはそれを簡単に行えるようなプラットフォームがもっと充実していればとも思う。
資金集めの人手が不足しているが故に活動に支障が生じているのであれば、残念なことだ。
息の長い活動をしている団体には多くの物語があるはずであり、それは街頭募金では伝えられないだろう。
そうした物語を動画配信するという手もあるかもしれない。
別に凝った動画でなくても、朗読にスライドのように画像をバックで流すだけでもいい。
素人の自分が思いつくぐらいだから、すでに考えは共有されていて、実際に実行にも移されているけれど、たまたま自分の目には触れていないだけなのかもしれないが。