お題風の盆でした



この動画から作品宜しくお願いします

ジャンル問いませんので
(俳句、短歌、ポエム、手紙、
エッセイ短編小説など)
ジャンルをお書きいただき
コメントにて作品をお願いします
ジャンルで一人5作品でお願いします
俳句5句、短歌5句などです
エッセイ、短編小説、ポエムなどは

1作品でお願いしますとの事でした


では作品発表です
(川柳)

子規さんの「柿くえば鐘が鳴るなり法隆寺」をお借りして


風吹けば人が舞うなり風の盆


作タケノバンブーさん


(俳句)

風の盆
胡弓の調べ
涼やかに

最初の一句は、兼題動画を見ながら詠みました。
哀愁漂う胡弓の調べと優雅な舞いが「おわら風の盆」
の一番の醍醐味と言っていいでしょうね(^O^)/


宵闇の
風に流るる
おわら節


こちらは、踊りよりも音楽に焦点を当ててみました。
越中おわら節が、昼間、宵、深夜、明け方…町中に
風に乗って流れてゆく様を詠んでみました(^_-)-☆

豊作を
願う“おわら”の
盆踊り

こちらは、「風の盆」の歴史を調べてみると…
豊作を願った風鎮祭から、また富山のお盆行事から、
などと諸説あるのでそれを詠んでみましたよ♪


作やっくんさん


お題「風の盆亅都々逸五節

風の盆とは/難儀な「お題」/ならば一節/都々逸風

越中八尾の/祭りとあらば/おわら節にて/風の盆

薬要らんか/くすりと笑い/要らん言うても/置いてゆく

おかげさまにて/病いも治り/祀るお笑の/置きぐすり


ちょっと「お題」に/苦労もしたが/ごめん私の/おわら節


野乃みちをさん


(俳句)

編み笠に恥じらい隠す風の盆

顔を隠して踊るのは、昔からで、気恥ずかしさを隠す為らしいですね
控えめな方が多かったのでしょうか

そこがいいんですよね
一度見に行きたいです


風神を諭す掌おわら盆

おわら節に合わせる踊りは、掌が指先まで綺麗に伸びて、まるで風神を暴れないように諭しているかのようでした

作osusinosuさん


(ポエム)


逢いたいあなた思い踊るのです
わたしの晴れ姿、見つけてください
愛し恋しと踊るのです
風の盆
あなたが見つけてくれるのを待っています
もう一度と、
願い抱えて踊るのです


タップまたはクリックでご覧下さい下差し

作あさこさん


(短編小説)

題名 風の継承

主人公 タツノ→鈴子(すずこ)→

風花(ふうか)


今年もおわら風の盆の季節がやって

きた。

蒸し暑い日々が続きやっと、朝晩

涼しくなってきた頃富山県の郷に

おわら「風の盆」が踊り手さんや

男衆の囃子や歌の中盛大に行われる

この頃には他県からも見物にくる

おわらの踊りは300年もの歴史の中

踊り継がれいた。


昭和30年頃タツノは農作業の

傍ら3人の子供を必死に育てていた。

「タツノさん、今年のおわらは

踊ってくれんの?」

「なんやらからだがういわ(しんどい、

つらい)」 

そう言って断り続ける日々でタツノ

には憂鬱な日々が続くのだった。

「タツノさんは村一番の踊り手じゃ

あんたが踊ってくれたらおわらの

踊りが惹き立つけんど〜」

村の人達はタツノをそう言って誘いに

来てくれるがタツノには風の盆に

おわらを踊れない心の傷があった。

タツノは若い時からおわら風の盆の

踊りは一際上手くそれをみて

隣の村の若い衆から何人も嫁に来て

欲しいと言われていたが1つ上の

「お兄ちゃん」と慕っている近くの

義男(よしお)と所帯を持とうと約束

していた。

義男と細やかな祝言をあげ二人には

すぐに子供も生まれた、そんな二人に

はいつの間にか男の子二人女の子三人

子宝に恵まれ、貧しいながら食べて

いける楽しい生活の日々を送っていた。

しかしそんな中、戦争がその幸せを

次第に奪っていった。

先ず最愛の夫義男に召集令状が届き

戦争は悪化の意図を辿り二十歳(はたち)

の息子達也(たつや)と18歳の信二

(しんじ)迄兵隊に取られていった。

お国の為に取られていった3人が

タツノのそばからいなくなりそれでも

生きて帰ってほしい願いの中、先ず

達也の戦死の知らせが届いた。

悲しむタツノの気持ちも落ち着かない

中、今度は夫の義男の戦死が届いて

涙も枯れ果てて、この世の無情を

思うタツノだが、娘たちがまだ

いてくれるのが支えだった。

終戦後唯一、信二の帰りを待っていた

タツノに戦友という人が訪ねてきて

信二の形見の品とボロボロになった

タツノ達家族の写真を届けてくれた。

タツノはその時から思った。

「風の盆」がくるたび3人の顔が頭に

ちらつき自分の踊りが何より好きだと

いった義男の言葉が頭から離れず

とても踊る気にならなかった。

そんなタツノのをみて

「母さん、また今年も出ねぇの?」

末娘の鈴子が母のタツノに言った

「母さんの踊りが好きだといった

父さんはもう帰ってこない

達也も信二も戻ってこない

そんな中踊ると泣けてくるさ」

「父さん達も空からみてると思うよ。

母さん無理なら私がいくよ」

そういう鈴子にタツノはやめるよう

には言えなかった

昭和30年のおわら風の盆には

タツノの代わりに娘の鈴子が踊った

その踊りに皆がタツノの踊りの再来

のように魅了された。

誰に教わった訳でもないが鈴子が

踊るとそこに風を感じた。

風の盆に相応しい同じ踊りの輪の中に

いて鈴子はタツノの血筋を受け継ぎ

頭の中の遠い記憶の中の母の踊りを

覚えていて確かに人より違っていた。

「鈴子ちゃんすごいよぉタツノさん

に負けてない」

皆鈴子の踊りに魅了され拍手に湧いた

それから月日は流れ鈴子も結婚して

夫と子供達とで富山県に帰省していた。

タツノはもう随分年老いていた。

介護ホームに入って車椅子に乗って

いた。

「おばあちゃん元気?」

とタツノに駆け寄ったのは17歳に

なった鈴子の娘の風花だった。

「おばあちゃん、今年も風の盆

おわらだね、風花お母さんに

教えて貰ったの、今日は踊るから

おばあちゃん見ててね」

孫の風花はタツノに言った。

タツノはホームに一時外出をだし

家族でおわら風の盆の祭りの中に

いた。

鈴子と風花は浴衣を着ておわらを

踊った。

タツノは二人の踊りをみながら

「鈴子、風花〜」

そう言いながら、自分の踊っていた

頃を思い出していた。

「義男さん、達也、信二今年も

風の盆がきた〜」

そう言いながらが娘と孫が踊る中

タツノの側に来ていた。

(タツノ、迎えにきたよ)

義男が車椅子のタツノのそばで囁いた

(母さん)

と側には達也と信二もいた。

タツノは娘と孫の踊りをみながら

祭りの中眠るように静かに息をひき

取った。

その顔は笑っているかのように安堵の

表情で目に一筋の泪が伝っていた。

そんなタツノの頬におわら「風の盆」

はフッと優しい風を一筋吹き抜けた

ようだった。

タツノの踊りは娘鈴子から孫の風花へ

と確実に継承されていった。

[完]この物語はフィクションであり実在の

人物・団体とは一切関係ありません

(俳句)

流れ行く踊りの中の風の盆

作こめっ子

ご参加ありがとうございました

次回も宜しくお願いしますm(_ _)m 

※作品作って掲載されていないとか誤字間違いあればコメントにて遠慮なくお申し出ください訂正させていただきますご自分の作品に解説希望等の方付け加えさせていただきますのでコメントにてお申出下さいまた作品掲載中でも作られた方もコメントにてお願いします今回も皆さんの秀作出揃いました

前向きコメントでお願いします次のお題作品が

楽しくできるので宜しくお願いしますm(_ _)m今回も沢山の作品がありもしあれ?載ってないよという作品あればコメントにてお申し出下さい

また一人1ジャンル5作品迄で宜しくお願いします例俳句5句短歌5句などでお願いします

※文字数制限の為作品に影響なく組換しました