ホロヴィッツの本を続けて読んだので、よい機会だから比較してみたい。
『死はすぐそばに』と、この『マーブル館殺人事件』である。
さすがはホロヴィッツ!
どちらもまちがいなく面白い。
面白いのだが、強く訴えたい注意事項が3つある。
1.『マーブル館殺人事件』はシリーズ3巻目である。
『死はすぐそばに』などのホーソーン・シリーズとは別のものであることに注意してほしい。
こちら『マーブル館殺人事件』は『カササギ殺人事件』にはじまる
「アティカス・ピュント」シリーズだ。
ホーソーン・シリーズの順番はこちら
アティカス・ピュント・シリーズの順番はこちらである。
どちらも、二重構造のミステリーである。
ホーソーンシリーズには、作者ホロヴィッツと、登場人物のホロヴィッツがいる。
いわば、外向きの二重構造といえるだろう。
いっぽう、アティカス・ピュント・シリーズには、作中作がある。
内向きの二重構造といえよう。
内向きだからかもしれない。
2.暗くなりがちなのである。
『マーブル館殺人事件』には、その作中作に、死にそうな人が2人もいる。
「いやいや、ミステリーなんだから、そりゃ死ぬ人が出てくるでしょう!」
というなかれ。
殺人事件とは別に、メインの人物に死にそうなのが2人もいるのだ。
よって、暗い。重い。
読んでいて、気分がどうしてもはずまなくなってしまう。
『マーブル館殺人事件』を読むのは、
気分や体調をととのえて、
せめて調子が普通以上の時を強くおすすめする。
MGCロードスター
3.『カササギ殺人事件』の内容がモロバレである。
シリーズの途中というので、無理ないと言えるかもしれない。
ホロヴィッツ御大が、いくらプロの技を駆使しようが、
ネタバレてしまうものはネタバレてしまうのである。
『マーブル館殺人事件』は、シリーズ1巻目である『カササギ殺人事件』の、
まったくの続編だ。
つまり、『カササギ殺人事件』のネタバレもネタバレ、
犯人も、事件のありようも、なにもかもが、
ネタバレ全開なのだ!
「わたし、『カササギ殺人事件』を読んでいないからなあ」
という人は、
「『カササギ殺人事件』を読むことないし。1冊で2冊分楽しめるならOK!」
あっけらかんとして『マーブル殺人事件』にとりかかるか、
「『カササギ殺人事件』を読んでからにするか」
おとなしく殊勝に第1巻を読んでからにするのをおすすめする。
面白いのは間違いないので、この機会に是非。
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シリーズ順番はこちら。


