今回は「古語拾遺」から最高神に関する記述の紹介です。
一いは聞けり。夫、開闢くる初に、伊奘諾・伊奘冉の二はしらの神、共爲夫婦たまひて、大八州国、及山川草木を生みます。次に、日の神・月の神を生みます。最後に素戔鳴神を生みます。
又、天地割判くる初に、天の中に生れます神、名は天御中主神と日す。次に、高皇産靈神。次に、神産靈神。
友清歓真先生の「神道古義」に
貸し失はれた稿本の中で特に私が遺憾に思っているのは「古語拾遺伝」と題する六十一冊の非稿である。これは天賦の資料と先生の霊智とによって大成された宝典であるが、どうしても所在がわからない。
とあります。私の正直な気持ちを言わせてもらうと
有得んだろうが何してくれとんじゃコラッ
あっ…べっぴんの読者が減る…。
私は、本が好き。筆者が時間をかけ心血を注いだ本には、その方の魂が籠ると思っています。
本を斜めに読める。
という方がいますが、ちっとも羨ましくない。
筆者が魂込めて書いた本を斜めに読むなんて。面白すぎて、一気に読んでしまう事はありますが。
素敵な本と出逢えた時は、本当に嬉しい。残りのページが少なくなっていくのが寂しくなる本と出逢えた時は、切ないけど倖せ。
私は、山本周五郎のファンで文庫本は全て持っていますが、歳を重ねるたびに藤沢周平に強く惹かれます。特に「三屋清左衛門残日録」が大好きです。藩主用人をつとめた御隠居の日々を綴った作品が何でこんなに良いのか。若い時は、山本周五郎の方が圧倒的に好きだったのに…。もし、私が神仙家でなければ、藤沢周平の本に浸りたい…。
水位師仙の「古語拾遺伝」。もうこの世にはないのだろうか。悲しい…。
貴女に女仙の御加護があります様に。