0516 | こんぽつのスクラップブログ

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渋さ知らズ オーケストラ / 本多工務店のテーマ


ぼくが「渋さ」を熱く熱く追いかけていたのは、1990年代後半から2000年代前半のあたりだった。
横浜寿町のフリーコンサートで初めて彼らに出会い、“暴動”としか思えないようなエネルギーの迸りを目の当たりにし度肝を抜かれてから数年の間、関東圏で行われるライブには毎回のように足を運んだものだった。

ぼくが彼らから学んだのは、音楽の意味そのものだった。
本当に音を楽しむとはどういうことなのか、自分を解放するというのはどういうことなのか、
もっと突き詰めればそれは、生きていくことの意味や生きざまを問うことにも繋がる問題意識だった。

呼ばれれば、日本の片田舎だろうが海外のジャズフェスだろうがどこにでも飛んで行く彼らだけに、
この動画にも海外から多くのコメントが寄せられているが、彼らと出会い度肝を抜かれるのは万国共通の反応だ。

彼らは単なるJazzのビッグバンドではない。それは祝祭空間を創り出す装置であり、そこに直面したぼくらはみな問われることになる。
「おまえは生きることを楽しめているのか? おまえはどうやって生きていくのだ?」と。