素材各社が中国で高性能素材を生産をする。三井化学と三菱ガス化学は2010~12年にも車や家電に使う高機能樹脂の工場をそれぞれ建設。旭硝子は省エネガラスの量産を始めた。米国に次ぐ規模を持つ中国の素材市場では、所得水準向上に伴い強度などに優れる高機能製品の需要が急伸している。
主に日本から汎用品を輸出してきた各社が、得意とする高機能品の現地生産に一斉に踏み切ることで、日本の素材業界の中国戦略は新段階に入る。
安価に製品を作り、輸出するために、企業が中国に進出するのではなく、今回は中国の市場で製品を売るために企業が進出してきた事になる。
記事には、「中国では高所得者層の拡大などで品質や昨日の高い消費財の市場が拡大」と書かれている。
そういえば、以前、「R25」が中国の富裕層について書かれている記事があった。
香港で暮らす日本人ビジネスマンによれば中国人口の6.7%の1億人が富裕層であるという。
その情報は定かではないが、R25の記事のデータを見ると、中国は大きな市場であることが改めて確認できる。
もちろん富裕層だけではなく、全体的に見ても中国のGDPは昨年に比べ約11%の上昇が予測されていて、経済が発展しているのがわかる。
中国の市場はますます海外企業からの注目を浴びる事になるだろう。
日本は人口が年々減っていて、市場もこれから小さくなってくる。
日本の企業がこれから発展を遂げるためには、中国の市場に目を向ける必要があるのかもしれない。