生命保全38社の保険金の不払い・支払い漏れの最終調査結果が7日、出揃った。
38社の合計は964億円、131万件だった。
なぜこのような問題が起こったのか、身内に保険屋がいるので尋ねてみた。
新聞に書いてある通り、顧客が請求したにもかかわらず、特約の見落としなどで保険金の支払いをしなかったという問題は100%企業の責任である。
しかし、話を聞くと、100%企業の責任とはいえない支払い漏れがあることがわかった。
新聞にも書いてある、退院後の通院の保険金が支払われなかった問題だが、顧客がその特約をつけたのを忘れた、あるいは知らずに請求をしなかった件も少なくないらしい。
他の特約に関しても、請求をせずに支払われなかった保険金も多いという。
このように、どのような保険に加入しているか理解しておらず、請求を怠った件に関しては100%企業の責任とはいえないのではないだろうか。
しかし、100%ではないにしろ企業にも責任はある。
入院後、通院をする場合、入院での保険金請求書類と通院での保険金の請求書類、別々に書く必要がある。
中には、特約による保険金の請求書類も別に書かなければならない場合があるらしい。
そのため、顧客がそれを知らずに、保険金を受け取れないこともあったようだ。
企業側は、請求案内などの保全をしっかり行わなかった事や、顧客が混乱してしまうようなシステムを作った事は問題である。
現在は、各々で企業は保全を強化しているようだが、業界全体で行われるような抜本的な対応は見つかっていないようだ。
企業に全てを任せるのではなく、加入者も自分の保険の内容をしっかり確認する必要があるようだ。
もちろん、企業は信頼回復のために、加入者に優しいシステムを生み出してもらいたい。