我が家で絶大なる信頼を得ているボールペンと言えば、皆さんお馴染みのあの Pilot Vコーン (VCORN) なのである。
直液式水性ボールペンという万年筆に似たような水性のサラサラしたインクを使うペンなのだ。
買った直後の使い初めからインクが無くなる最後まで、いつでも変わらずスラスラとストレス無く書けてしまう。
長いことほったらかしにしておいても、使いたい時には擦れる事も無く、常にベストの状態でトップスピードの仕事をしてくれるという、とっても頼りになるヤツなのである。
こんなにすごいのに一本100円(税別)という素晴らしいコストパフォーマンスを誇っている。
Vコーンは万年筆と同じような水性インクを使っている。
じゃあ、万年筆用の好きな色のインクに入れ替える事はできないものかと長いこと考えていたのだが、どうやらペン先を引っこ抜く事で簡単にできるようなので実験も兼ねてやってみる事に。
以下が私がやった方法。
使い切ってしまったVコーンがあったのでそれを使ってみる。
私が使った道具はパイププライヤーと不要になったボロいタオル。
パイププライヤーは挟む物に合わせて噛み合わせの幅を調整できるので、Vコーンのやわらかいプラスチックを挟んでも潰れないと思ったので使ってみた。
とは言え、金属でプラスチックを挟むのでどうしてもキズがついてしまう。
少しでもダメージを少なくするためにタオルの切れ端を先端部分に二重ぐらい巻きつけて防止する。
その上からパイププライヤーで力を加減しながら挟み込む。
何度か捻りながら引っこ抜くと、このように噛み合っている部分が「パコッ」と外れる。
タオルのお陰でペン先は無傷だった♪
噛み合い部分が外れたら、そこからは手でペン先を掴んでそのまま引っこ抜く。
引っこ抜く時、一部引っかかる箇所があるが、左右にネジネジしながらペン先の中のジャバラ部分が折れないように気をつけて外していく。
インクが飛び散る場合があるので、汚れ対策は万全にせねばならない。
分解できたら、ペン先と軸をそれぞれキレイに水洗いしてやる。
ペン先は万年筆を洗うのと同じように水に漬けておく。
今回は2日程漬け込んだが、それでもこのように完全にはインク抜け出来なかった。
今回は元の青色と同系色のインクを入れる予定なので、この程度でインク抜きを切り上げることにした。
この後、完全に乾くまで丸一日部屋で放置。
綺麗になったペン先はこんな感じ。
ペン先に近い程、ジャバラになった部分の羽の間隔が広くなっている。
Vコーンの書き易さに関係しているのだろうか?
今回詰め替えるインクは Pilot 色彩雫 の人気色「月夜」だ!
どこの家庭にも置いている(?)シリンジを使ってボトルインクを充填していく。
20ml 程入った。
インク充填が終わったら、ペン先を元通りにはめ込むだけ。
黄色矢印で示した部分が抜くときに引っかかりとなった箇所なので、戻す時も気をつけて押し込み、最後はパチンとなるまで押し込むのだ。
これで Vコーン 月夜バージョンの完成である。
今回は更にもう一本、仕事で使う為のものとして Pilot のブルーブラックを充填したものも作ったのだった!
同系色なので、どっちがどっちか書いてみないと区別できなくなってしまった・・・
書き味はやっぱり滑らかVコーンそのままである。
文字はこんな感じ。 汚文字は悪意ないのでご勘弁を・・・
上から順に月夜、BB、VCORN赤(オリジナルインク)
BBのみインクの性質が違うのか、若干インクフローが渋くなって細めの文字になっている。
ノートの紙質にもよるので一概には言えないが、BBの細めの字が私には丁度良く、嬉しい副産物となってくれた。
これは上が月夜、下がBB。 (黒い文字はJetstreamの0.38)
これでとっても滑らか Vコーン で気に入った色のインクで書く事ができるようになったのだ。
今回は満足度の高い楽しい実験になったが、インクの飛び散り対策を万全に行っていなかったので木のテーブルが一部青く染色されてしまい、ヨメゴンの逆鱗に触れてしまいましたとさ・・・・。
手も結構染まったし・・・・
※インクの詰め替えはメーカーが許しているものではないので自己責任でやっています。
私と同じようにやっても成功する保障は何もないし、詰め替えた事でどんな不具合が出るかもわかりません。
実験する時は自己責任でね。(^O^)/
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