『天然発酵の世界』サンダー・E・キャッツ著 きはらちあき訳 築地書館
この本に書いてあった
・発酵に専用の道具など必要ありません。温度計すらいらないのです(あると便利ですけど)。
・基本の作り方は単純でわかりやすいものです。
の言葉に後押しされて、
一度失敗してから作るのをあきらめていた”ザワークラウト”
失敗しそうだなぁとしり込みしていた”サワーピクルス”
に挑戦
あら~、意外に簡単に、できちゃった
そして再びかみしめる、本の一節
・発酵はいたるところで常に起きています。日常的な奇跡であり、簡単に引き起こせるものです。吸う息のひとつひとつ、口に入れる食べ物のひとくちひとくちに、ミクロ生物である細菌類や真菌類(酵母やカビも含む)は、存在しているのですから。
今、次なる一節に勇気をもらって、穀物の発酵「サワードゥ・スターター」を作っています
・酵母はおそらく、パンの材料になる穀物粉の上にもう存在しています。空気中のいたるところにいて、炭水化物に富む食品に出くわしたらすぐに立ち寄って食べたい放題食べられるようにいつでもチャンスを狙っているのです。
「ほ~ら、食べ放題、時間制限なしだよ」と、見えない酵母に声をかけていたところ
今朝、発酵中のサワードゥ・スターターが「元気だよ!」と答えてくれました
この本の魅力は、発酵を文化的・社会的な面からも幅広くとらえていることだと思います。
そして、発酵食品が、ごくごく身近なものであることを思い出させてくれます。
本を読んでいると
漬物をつける母の姿や祖母の家の漬物蔵が、目の前に浮かびあがってきます。
大きな樽・手づかみで振り入れる塩・・・
そこには、使用する器具や温度管理など発酵食品作りの「ねばならぬ」は、見当たりません。
身の周りの発酵食品の記憶をたどり、ふっと肩の力が抜けた時
私にも、微生物の声が聞こえてきたのかもしれません。
著者による、ザワークラウト作りのワークショップの様子⇒ザワークラウトの作り方・・・発酵のニューリーダー、サンダー・E・キャッツさん初来日!
みそ、糠漬け、甘酒・塩麹、ヨーグルト、ザワークラウト、サワーピクルス・・・我が家の発酵食品も、ワールドワイドになってきた