8月20日(木)10時~15時
千葉県子ども病院外来ホールにて、「夏休みワクワク広場」を開催しました。



スタッフ 2名
金平糖会員 1名
ボランティア(大人)1名(看護学生)12名 (大学生)1名

昨年に引き続き、第2回目の開催です。
今年は、事前に病院や学生との顔合わせや事前打ち合わせもして、準備段階から一緒に取り組むことができました。
その結果…昨年以上にチームワークよく、みなさんとともに、楽しい広場を作ることができたのではないかと思っています。

また、昨年の反省を盛り込んで、会場作りなども工夫をした結果でしょうか。
10時の開店(?)と同時に、ワクワク広場には親子連れの姿をみることができました。



魚釣りコーナーでは、病院に大きなプールを用意していただいたおかげで、子ども達には大人気。
「キラキラシールや折り紙などをつりあげるとプレゼント!」との触れ込みに、プレゼント目当てに楽しむ子や、一心不乱に魚を釣る子…それぞれに、個性あふれる楽しみ方があるようでした。

(注)本物の魚を釣るのではありませんょ汗磁石の釣り針で、発泡スチロールのお魚を釣る遊びです。念のためにひひ

親子連れに人気だったのが、ミサンガ作り。
待ち合いのソファーに腰かけて、親子で熱心に作る姿が、あちらこちらに見られました。
保護者のお一人は「いつも待ち時間は、ゲームばかりで…。今日は、ミサンガを作ることができてよかった」とおっしゃっていました。

その言葉は、私たちにとって、感慨深いものでした。
なぜなら、子ども病院に通っている親御さんから声が、このワクワク広場の原点だったのです。
その声とは…
夏休みなど、待ち時間をゲームで過ごす子ども。入院患者の兄弟は、特に、一日中、病院の片隅でゲームとにらめっこをしている。何か、ほかに楽しいことがあれば…
というものでした。

その声を実現できればいいな~と思っていた所、病院側からも、夏休みを病院との往復で終わってしまう子たちもいる。病と向き合うだけの夏休みではなく、何か、楽しいことがあれば…との提案があったのです。

親御さんと病院と、そして、私たちの思いが一致ビックリマーク
これは、やるっきゃない!!アップ
と始まったのが「夏休み外来ワクワク広場」だったのです。

2回目の今年は、先ほども書きましたが、親子連れやおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に楽しむ姿を多く見ることができました。

折り紙コーナーでは、びっくりするほど上手なお父さん。
子どもよりも一生懸命になってしまったお母さん。

手裏剣コーナーでも「こうして投げればいいのよ」と、子どもと一緒にいろいろ工夫しているお母さん。
「ほら、こうして投げればいいんだよ」といって、見本を示したつもりが、的に当たらず照れ笑いするおじいちゃん。

そうしたほのぼのとした光景に加え、はしゃぎすぎることなく、笑顔で、子ども達に接してくれた学生さんたちの姿も、印象的でした。

このワクワク広場のほんのりとした雰囲気は、いいな~ニコニコと手前味噌ながら、思って眺めていると、あっという間に、終了時間。

片づけをする傍らで、最後の最後まで、折り紙を作る姿もみられました。
「夏休み、何回あるのですか?」
との声も聞かれました。

また、学生たちが一番印象に残った言葉としてあげたのが「夏は、こうでなくっちゃクラッカー

その言葉に、病と向き合うだけの夏ではなく、ちょこっと、夏の雰囲気を味わってもらえたことを実感。そしてそれは、昨年、提案してくださった看護師さんの思いでした。

その思いを引き継ぎ、打ち合わせ段階から反省会終了まで、できるかぎり私たちと行動をともにしてくださった担当看護師さんには、本当に感謝です。
そして、「来年は、入院している子どもたちの兄弟にも、早目に、積極的に声をかけたい」という言葉。
それは、「ケアする人をケアすること」を活動の1つの柱に掲げ、「ケアする人が、ちょこっとほっとできる場を作りたい」との思いをくみ取っていただけたからこその言葉ではないかと、コアスタッフ二人、胸をあつくしたのです。

こうして振り返ると、病院に通う保護者の思い、子ども達を間近に見ている看護師さんの思い、そして、金平糖の思い、三つの思いが、かみ合ってきたようにも思えます。

でも、思いをつなぎ、思いを実現するためには、多くの協力者があったからこそ。
それがこの総勢17名の「金平糖と仲間たち」です。



そしてこの他にも、病院や金平糖会員さんやその他、ここでは書き入れないほどの方々に、陰になり日向になり協力していただきました。
本当にありがとうございますラブラブ

最後に、これぞ金平糖の根底にある精神!と思ったことがありました。
それは、学生さんの一人が「自分がこの病院に通っている時に、こんなものがあったらよかったとおもう」と言ったことです。
病気がちだったという幼い頃の辛い記憶が、このボランティアに募集した動機だったのでしょうか。
そこには「自分の辛い体験は、大切な社会資源」「辛い体験をしたからこそ、できる何かがある」という金平糖の精神がありました。

「自分の辛い体験は、大切な社会資源」・・・私は、こうした考え方を、がんを体験して知りました。