正解、不正解のある世界で育ちました


歪んだ世界で育ちました


未熟な大人たちによって判断されてきました


未熟な大人たちに無茶苦茶なレールを敷かれました


はみだしてはいけません


意見を言ってはいけません


都合の良い子どもでいるよう教わりました


年齢が大きくなると
自分で考えなさい、と言われるようになりました



自分のことは自分で決めなさい、と言われるようになりました



でもそのやり方を教えてくれる大人はいませんでした



そんな中でも上手に生きていける人はいるけれど
私は上手にできませんでした


人の顔色を伺うことだけが上手になりました


求められている自分を演じることだけが上手になりました


自分が正解、不正解の中で生きているから
相手にも厳しいジャッジをするようになりました


その分自分のジャッジも厳しくなりました


とても辛くて終わりがなくて
虚しくて空っぽで
暗くて消えてしまいたくて


あの時の癖は未だに染み付いている


消化しきれていない感情は
肚の奥底に溜まっていて
何かの拍子にぶわっと溢れる


助かりたいと願うけれど
助けられるのは私しかいない