「One More マシュマロ通信」山本ルンルン先生にインタビュー!その3
糖子:新聞部のみんなは、何か夢中になれるものを
はっきりと明確に持っていますよね。
だからこそ、キャラクターの個性が際立っているように思います。
山本ルンルン先生(以下、山本):
実際にこんな小学生がいたら
ちょっとびっくりしちゃいますよね(笑)
彼らはちょっと達観しているんですよ。
人にどう思われてもいいやっていう思い切りがあるし
だからこそ自分のやりたいことに夢中になれている。
物語を進めていくうえで
とても動かしやすいキャラクターたちです。
コン平(以下、コン):現実世界では、大人になっても自分がやりたいことが
分からないことのほうが多いような気がします。
だからこそ、彼らのストーリーを見ていると
なんだかうらやましい気持ちになりますね。
やりたいことのある青春時代って、楽しいのだろうなあと。
糖子:ライムみたいに、
やりたいこと=デートってパターンもありますけどね。
コン:物語のなかに、ライムの家庭が描かれているシーンが
ありますよね。
とっても女性を大切にする父親と、その愛を一身にうけた母親。
何より、女の子が大好きなライムに
わがままなお姉ちゃんが二人もいるのには納得ですね。
やっぱりモテる男子には女兄弟がいるのだなあと思いました。
ルンルン先生:ライムって実はシスコンなんですよね(笑)
骨の髄まで女の子が好きなんでしょうね、きっと。
ライムが生まれるまでは、女性の奴隷的な役割をお父さんが担っていたんでしょうね。
コン:ライムのモデルになった方はいるんですか?
ルンルン先生:さすがにいないですね(笑)
ここまで女ったらしな自分をはばからず
隠すことなくやり通せる人って現実にはなかなかいないんじゃないかな。
ライムはモテるようでいて、実はかなりのずっこけキャラですけど
実際いたら憎めないかもしれません。
あまりにも必死で、そこまでしてもモテたいの?って感じですよね。
コン:一見、ライムってちょっと嫌味なキャラ?と思いきや
実はお姉さん思いで優しいところもある。
何より、自分が大好きな女の子に対して必死な感じが
なんだか憎めないんです。
糖子:新聞部のメンバーは、みんながやりたいことに必死だからこそ
どこか憎めない、愛らしさがありますよね。
ルンルン先生:そう思ってもらえると、ありがたいです!
キャラクターを考えるとき、
読者のあこがれの対象になるようなキャラクターは作りたくなかったんですよ。
新聞部のみんなは、クラスのなかでも浮いた存在なんです。
そういう、ちょっとみんなに笑われている存在をいつでも主人公にしたくて。
憧れるっていうより、ダメで愛せる人をつくりたいと思っています。
これは本作に限らず、すべての作品にも言えることですね。
面倒なんだけど嫌いになれない人をいつも描きたいなって思ってます。
コン:それって、もしや先生ご自身の好みもあるのでは?
ルンルン先生:そう!(笑)
私、面倒な人がすごく好きなんですよね。
糖子:それは異性でも友人でも?
ルンルン先生:そうかも。
ああ、好みがばればれですね(笑)