ブログネタ:悲しくなる歌
参加中
世界に一つだけの花。2003年発売。SMAPのヒット曲の一つです。
ナンバーワンにならなくてもいい。
のフレーズが今も昔も全く理解できず、やる気を低下させる有害歌謡曲に独自認定していました。
①オンリーワンの尊さは是認できるがオンリーワンとナンバーワンは両立可能である。
②ナンバーワンを目指した結果として最下位であるのと、はなから目指すことを放棄しての最下位は雲泥の差があるのに、そこに差異は無いかのような誤解を与えるのではないか。
③ナンバーワンを目指しているやつは「1番以外カスや。」と思っているとの誤解を与える。
というのが理解できないポイントで、やる気を下げる悲しい歌ということで挙げました。
聞き手に高度な感受性を求める歌なのかもしれません。生憎私にはその感受性はありませんでして。
オンリーワンを目指す事は格好良い、と歌っとけば歌詞が引き締まって良かったのにマッキー・・・。
だけどそれだとヒットしなかったのかな。
ありがとうこうづるです。
さてみなさん、私は見ていないのですが、最近放送されたクローズアップ現代で取り上げた「居酒屋甲子園」に注目が集まっています。
居酒屋甲子園とは居酒屋の店長や店員が自分の夢や仕事に対する思いを参加者の前でスピーチして、その内容がどれだけ感動を誘うかを競うイベントです。
クローズアップ現代がクローズアップしたのは、居酒屋店員のスピーチに「勇気、友情、仲間、希望、絆」という抽象的で前向きなフレーズが多い点です。
番組では「勇気、友情、仲間、希望、絆」は居酒屋甲子園だけで聞かれるフレーズではなく社会のいろいろな場所で見受けられるようになったと指摘し、このような現象を「ポエム化」と言っていて、ポエム化する社会に反対する立場を取っていたようです。
クローズアップ現代では、ポジティヴな言葉が過酷な労働環境という不都合な真実や解決すべき問題を覆い隠したりしてはいないだろうかといった主旨の疑問を投げかけたようです。
この点について私はクローズアップの見解に反対の立場を取りたくなります。ポエム化社会肯定説の立場です。
ポエムは不都合な真実を隠す生活の知恵としてこれからますます必要になると思います。
東京、首都圏ではごく狭い空間に多くの人が共通の生活圏で暮らしているわけです。
雇用形態、職種も多様化していて、ご近所の同世代でも何かと差異が出てくるので、ほっておけば摩擦が生じるような生活環境です。
特に首都圏は関西のように本音で会話する事は少ない上に生活に笑いが組み込まれていないので、人の間に潤滑油が必要です。
私は社会に漂う「ポエム」が潤滑油の役割を担ってくれると期待しています。
とここまで書いてふと湧き上がったのが、クローズアップ現代が問題視していたのはポエムのクオリティではないだろうかという問題。
へんてこりんな詞を聞かされ、そのテの詞が街中でよく見かけるようになると世の中が良くない方向に向かっているのではと不安を感じても不思議ありません。それならクローズアップ現代と同じ立場です。
不特定多数の目に留まる場所に詩や作文を載せる者(あるいは載せたい者)は文学をある程度学んでから表現しなさい、というルールができたらポエム化社会の問題はあっさり解決するかもしれません。
表現することが問題ではありません。問題なのはセンスなんです。
それではみなさんまたいつか。