このテーマ、前回の記事から半年が経過しました。

 

で、半年経過して結論は変わったのか?
答えは「No」のまま。依然として間に合わないと思っています。

 

A太は頑張っています。

後期になってから国語も急激に伸びてきて、国・算2科目の平均偏差値は72超。

ですが、理・社が足かせになってしまい難関校の過去問では合格者平均点を下回る日々。

 

そのことを本人も自覚していて、9月中旬からは一番苦手だった「社会」の学習時間にその多くを割いています。

特に力を入れたのは「地理」・「産業」などの知識問題。

その甲斐あって社会に関しては難関校の境目となる偏差値65付近まで何とか近づいてきました。

「歴史」に関しては本人が好きということもあって問題ないため、この先は時事問題とか政治・法律など、より幅広い知識を定着させる必要があります。

 

そんな中『理科』です。

これが本当に課題になっています。

 

先日の公開模試でも「生物」と「天体(月)」の問題だけで30点以上失点していました。

その他の単元はほぼ満点という理科に関しては非常に極端なA太。

理科が全般的に苦手とかではなく、単元によって単純に「知らない(覚えてない)」というのが、できない理由。

つまり『穴』があるのです。

 

もう本番まであと2ヶ月半しかありません。
この段階でこの状況だと絶望的に間に合わないと言わざるを得ません。

 

過去問対策だってこれから本格的に第二志望校以下もやっていかないとダメですし、得意とする算数にしても「初見の問題対策」が自分には必要な状態なんだとA太は言います。

 

こんな直前期に理科の穴を埋めてる余裕などもうないのです。

なので、A太はこの「爆弾」を抱えた状態で難関校に挑まなくてはなりません。

 

「いやいや、今からでも対策すれば理科だって社会みたいに間に合うんじゃ?」と私は思っていました。

でも、A太の意見は違いました。

「社会は純粋に知識でいいけど、理科は知識にプラスして応用力が必要だから習得に時間がかかる」と。

その応用力を身に着けるには様々なパターンの「演習問題」に取り組む必要があって、完璧にするには膨大な時間がかかるので圧倒的に時間が足りないのだと言うのです。

 

A太は広く浅くではなく単元を絞って完璧にするという方針で、夏休みから理科に取り組んできたそうですが、もう単元的には「あと1つ」くらいしか埋められそうに無いとのこと。

『もう半年あれば理科も完璧にできたのに悔しいなぁ』とこぼすA太。

 

はい、ここです。

これが5年秋からでは『間に合わない』と私が思っている理由です。

難関校を目指すなら、国・算のどちらかが苦手という子では、そもそも合格の目はないのだと思います。

そこはシビアですが「地頭が良い」のが大前提だと思います。(どちらかが「大の得意」というのはアリです。)

そして合格可能な子の全員が国・算でそこそこ同じような点数を取ってくるとしたら、最終的に合否を分けるのは「理・社」の仕上がり具合なんだと思うのです。

 

なので、もしこのブログを見ている中に4年生以下の保護者の方がいらっしゃるとしたら、「難関校を目指すなら5年生スタートでは遅過ぎる」ことを強くお伝えしたいです。

特に4年生のうちからコツコツと『理科』を積み上げてない子は終盤になってくると本当に厳しいです。
(逆に言うと地頭の良い子なら社会は直前で何とかなります。)

 

もちろん最終的にA太の結果がどうなるかは受けてみないとわかりません。

もしかしたら理科で運良く対策した単元が集中的に出題されれば、逆転合格の目も出てくる可能性はあります。

ですが、残り80日の段階の親目線では「間に合わない」というのが正直な感想です。