月曜日は朝から学校だ。こんな生活もおそらくあと数ヶ月。卒業するまでの辛抱。今朝は風邪こそひいていないものの、少し寒気を感じて外気も冷たかったんでコーヒー飲みたいなぁ思たんです。





コンビニに寄ろうとしたのですが、何せ時間ギリギリまで布団から出られない質でコンビニに言ってる時間が無いので自動販売機に向かいました。




辿り着くとほぼ同着で子供が二人(たぶん小学生ぐらいの兄弟)自動販売機の前にやってきたんです。






『先、買っていいよ。』

竹下は言いました。






すると彼らのうち背の高い方が(たぶん兄)

『あなたのほうが、わずかながら先に自動販売機に着いたのでどうぞ。』






僕はその瞬間
頭で考える以前に、体で感じました。

(こいつ、ただ者ではないな。)











『あ、ありがとう。』







敬語を超えた言葉遣いになんか腹立たしい気持ちになったので、大人気なく格好つけてブラックコーヒーを買って、どや!ブラックやぞ!大人なめんなよ!という顔で見てやりました。








ここで重大なミスを犯したことに気付きました。









気温8℃

‘つめた〜い’ほうのコーヒーを買ってしまったのです。










小童たちにに負けたくないという一心で、
『オレはアイスコーヒーが飲みたかったんだぜ。』っていう顔で平静を装っていました。







が!つめた〜い缶は想像以上に冷たく、動揺を隠すことは出来ず、辺り一面に小銭をばらまいてしまいました。








そのとき確かに確認しました。








彼らが鼻で笑ったんです。









そして、自動販売機の下に落ちた500円玉を必死に取る!見せつけるかのように、あったか〜い コーンポタージュを買って、その場で飲み始める兄弟!










彼らはきっと
天の道を歩き、全てを司る
上杉謙信の子。







彼らは敗北を知らぬまま、大人になってしまうのか。勝利の味を噛み締めるのは、敗北の味を知らないと美味に至らず。






「君たちは受け身の練習をしているか?柔道において、受け身をとることは負けるということ。つまり、受け身の練習は負けの尊さを知るということなんだ。」





と、伝えたかったがそこにはもう誰もいなかった。












p.s 何故につめた〜いがまだある?