私とプロレスとの運命的な出会い。それは父がやっていた闘魂列伝2でした。2歳の時の記憶なんてまったくないものの、そのゲームを初めてプレイしたときの記憶は鮮明に覚えていて、どの部屋のどこでやっていて、窓から見える空は曇り空で、まだそのときは髪をふさふさ生やした父親の笑い声が聞こえてきます。
しかし、そのとき私は2歳。ゲームと言っても操作なんてできる年齢ではなくプレステのコントローラーが好きでとにかく触っていました。とにかく父親の操作する画面を見ていました。父親も母親もゲーマーで、とにかく私は寝る子だったので2人でよく対戦もしていたそう。
スーパーファミコンも好きだったので、ストリートファイターIIもよく見ていました。
ショニブー!ショニブー!とまだ言葉もろくに話せない時に奇声をあげてて親は心配したそうです。
今思えばそれはソニックブームでした。
話は戻り、父親が闘魂列伝2をやめると私は泣きもっとやれと言っていたそうで、父親も仕事があるのでずっとはできません。そしてその対策として、持ってきたのがレンタルビデオ屋で借りてきたアントニオ猪木のVHSでした。
ゲームの中のキャラクターがまさか現実に存在するとは思っていなかった幸之介ちゃんは衝撃を受けました。
とにかくVHSを見続けて、あれだけ寝ていた幸之介ちゃんは寝る間も惜しんで、プロレスに...否、アントニオ猪木に恋をしていたのです。それが私の初恋。そして、私は父に禁断の質問をしました。
「仮面ライダーとウルトラマンと猪木どれが強いん?」
このとき父の回答しだいでは今の私はなかったといえます。間違いなくこの瞬間はターニングポイントでした。
父はこう答えました。
「ウルトラマンは身長が違いすぎる。仮面ライダーは身長も一緒ぐらいやから猪木勝つやろな。」
その日から私のヒーローはアントニオ猪木になります。
3歳の私。この頃はスペル・デルフィンが好きで、写真はどれもデルフィンポーズ。