海開き × 奄美の核弾頭
久々のブログ更新でございます。
訳あって、このブログでは紹介してきませんでしたが、
私は昨年より奄美唯一のライフセービングクラブの代表を務めております。
ライフセービングの“ラ”の字も無かった私が、
島のライフセービング資格者より代表として迎え入れられたのは、
一年半前から始めた奄美の水辺を安全にしたいという活動からでした。
そして、昨日は“ばしゃ山リゾート”主催の海開きの式典にクラブでお呼ばれしておりました。
内地の感覚からするとこの時期に海開きなんて考えられないと思います。
でも、南国奄美はこの時期に海を開くのですね。
とは言っても、まだまだ水は冷たく、さらに今年は、
雨風の吹きすさぶ中、気温も上がらず、
凍えながらの式典になりました。
↑ 私も海へ祈りを捧げました。
ライフセービングクラブとしては、足着けの行事に参加する
パパ、ママへ海の安全を啓蒙するレクチャーを依頼されておりました。
足着け行事とは、1歳になる女児の足を海に着け無病息災を願う
伝統行事で、これを怠ると女児はカラスになってしまうなんて言われています。
ところが式典の最後に準備していたレクチャーは、寒さと雨から
じっくりと時間をかけて行なう状況では無くなりました。
時間をかけずにクラブとしてできることは・・・。
それなりに見応えのある、レスキューボードを使った
救助のデモンストレーションしか思いつきませんでした。
しかし、当初のレクチャーのために水に入るウェット着用メンバーは1人しかいません。
どうしたものかとクラブ副代表の白畑 瞬くんに相談すると、
『僕がウエットなしで海に入ります!!』
昨日のコンディションで、海パン1枚で海に入る人間は普通いません。
けれども、思い立ったら考える前に動き出すこの男を誰も止められません。
『よし、行って来い瞬!!』
『はい!!!』
飛んでいけ核弾頭・・・。
パドルで近づき、海に完全に入水してから溺者をボードに乗せます。
接岸させ、
心肺蘇生まで。
私はと言うと・・・。
マイクで解説を加えるのみで、一切体を張らずに拍手だけいただきました。
そんな感じで、昨日の当クラブMVPは奄美の核弾頭 白畑 瞬です。
一応、Patagoniaにスポンサードされた競技カヌーの世界ランカーです。
4月からはカヌーガイドとして独立して仕事を始めますので、
奄美の海やマングローブの森をカヌーで探検したい方は、是非利用してあげて下さい。