こんにちは、konomi動物病院です🐾
本日は特にわんちゃんで多く見られる免疫介在性溶血性貧血(IMHA)についてのお話です。
🌟免疫介在性溶血性貧血(IMHA)とは?
本来、免疫のシステムは体内のウイルスや細菌を攻撃して身体を守ってくれております。しかし、IMHAは免疫システムの異常により、赤血球を破壊(溶血)し赤血球が減少することで貧血を引き起こす病気です。
原因として2つ挙げられます。
・特発性:原因となる病気や刺激が見つからず、免疫システムそのものの異常によって赤血球を攻撃する。
・二次性:何かの病気をきっかけに免疫反応が起こる。感染症、腫瘍、炎症性の疾患など。
犬では特発性の方が多く見られます。
🌟症状
食欲不振、元気消失(ぐったり)、可視粘膜が白い(貧血)、黄疸(歯肉、白目、皮膚が黄色くなる)、発熱、嘔吐下痢
→これらが進行すると酸素不足や血栓閉塞症を引き起こす恐れがあり命に関わります。
🌟診断
まずは血液検査(CBC:全血球計算)で貧血があるかどうかを確認します。貧血の場合は赤血球数やヘモグロビンなどの数値が低下します。次に血液塗抹検査で赤血球の形や破壊されているかどうかを見ます。
IMHAでは濃く小さく染まった丸い赤血球や、失われた赤血球を早く補充するために骨髄で作られたばかりの網状赤血球が多く見られます。
🌟治療
基本的に免疫を抑制する治療。
一般的にはステロイド剤を投与しますが、反応が不十分な場合にはシクロスポリンやミコフェノール酸など別の免疫抑制剤を併用する事があります。
重度の貧血で来院された子には輸血をすることもありますが、病気が治るわけではないので生命を維持するための一時しのぎとしての処置になります。
🌟予後
この病気は治療を行っても、命を失う可能性がある重篤な疾患です。
再発の恐れもあるので退院後も定期的な貧血チェックを行い、その子その子に合ったお薬を投薬し続けてモニタリングを進めていきます。
最近元気や食欲がなく、ふらつきがある、可視粘膜が白いなと思いましたら当院までご相談ください🐾


