私はA不動産会社との「専任媒介契約書」への署名を済ませました。
生田さん「では、価格のことですが・・・」
私「はい」
生田さん「・・・正直、こちらの町はT市の外れの郊外になります。最寄り駅はあるようですが... 3000万円を切らないと売却は難しいかもしれません」
私「え!!!?????
あの、去年の7月に御社の北社長から3500万円の見積書をもらってますよ??!!」
思っていたより、ガクーンと金額を下げられたので、私はかなり動揺しました。
だって、「不動産売却の残金は、慰謝料の補填として私に全て渡す」ということが離婚協議に含まれているから、、、
手取りが少なくなるのは、とっても困る!!!!!!
私は、生田さんに去年の7月6日に北社長から送られてきた見積書を見せました。
生田さん「え? そうでしたか、、すみません。
ただ、私の営業の経験上、本物件は居住して2年目ですし、T市郊外となりますので、3000万円弱が妥当かと思います」
私「・・・あの、、、私は3500万円の見積書をもらったので信じてたんですけど。
離婚協議の条件として、不動産売却の残金を私に全て渡すことになっています。
私の両親からは700万円というかなりの大きな額の支援を受けています。
夫が返却を拒否してきたので、弁護士とのやり取りで不動産残金を全て私に支払うことで何とか合意しています。
両親はすでに退職していて年金での生活です。
思っていた額からかなり見積もりを下げられるのは困るんですけど」
生田さん「そうでしたか。すいません、うちの北がそのような額の見積書を出していたんですね」
(おいおいおい、この会社内で情報共有されてないわけ?!)
暫く、不穏な空気が流れました。
私「ちょっと、ショックですね...
500万円も下がってしまうなんて... 何で社長はあの金額で査定したんでしょうか...」
灰原さん「あの、、すいません。
その、決して北がわざと金額を上げて見積書を出したわけではなく、、
彼は彼の中で当時、それだけの価値があると見積もった結果の金額で...
決して、多めに出した金額ではなくてですね...」
灰原さんが苦し紛れの言い訳をしていました。
・・・私は不動産業界の事情が分からないんだけど、もしかして専任媒介契約を取るために、わざと色を付けて高い金額を見積もってきたのでは....と、少し不信感を持ってしまいました。
とは言え、たった今、私は専任媒介契約書に署名しました。
また1から県内の別の不動産会社を探して見積書の作成をしているのは膨大な時間がかかります。
ここで怒っても仕方がないですね。
私「・・・そうですか。分かりました...」
生田さん「詳しい査定結果は、今週末、私が実際に自宅にお邪魔して再査定されていただきます。数枚、HP用に写真も撮らせていただきます。
・・・弊社としての妥当な金額を算出しましたら、またお知らせします。
奥さんの意向は分りましたし、離婚協議の背景も理解いたしました。
なるべく、3000万円を切ることがないように査定されていただきますから」
私「・・・よろしくお願いします」
出だしから不安しかない、不動産売却のスタートとなりました。