・・・・トントントン 
私「失礼します」


道野先生は変わらず元気な声で迎えてくれ、アイスコーヒーを出してくれました。

「あら、前回(8月2日)より顔色良くなったわね! ご飯、食べられてますか?」


私「…あ、はい、おかげさまで…」
(私って前回そんなに顔色悪かったんだw)



・・・・・・
また向かい合って座ったところで、「内容証明」の文書案を手に先生は言いました。


「まずねぇ…  う~ん、この… 「M旅行会社のタナカさんのと面会」のくだり、、、
ちょっとやめておこうか」




私「え、、、、、???!!」

(そ、そんな…  せっかく頑張って考えたのに…「タナカとの面会」を持ち出して、向こうをギャフンと言わせてやりたかったのに… )

「あ、あの…  何で…??  何かダメでしたかね…」

私は少し落ち込みながら、道野先生に聞きました。




道野先生「いや、うん…  そのね、ダメじゃないんだけど… 
"今" じゃないと思うの、これは。

・・・あくまで調停や弁護士が介入することを見据えて想定して、その時に、最終案として提示するべきだと思うの。

または… 慰謝料減額のネゴシエーションになった時にこれを開示するとして… 

・・・とりあえず "今" じゃないと思うのよ」



道野先生は、私が少し落ち込んでいるのを見て、ゆっくりと優しいトーンで話しました。

「あなたの気持ちは分かる、すごく分かるわ。言ってやりたい! っていうその気持ち。

女性として…  経験者として…

でもね、"今" じゃないと思うの。私の感覚として…

この「爆弾」は最終兵器としてまだ公開しない方がいい…」





・・・・・
私はこの2週間、一生懸命に内容証明を作り上げ、向こうの罪を証明し、全面的に公開してやろうと意気込んでいただけに、突然頭打ちにあった気分となりました。

また、「内容証明」という所謂、公的な文書を送りつけるので、恐らく夫の両親も見るだろうということも想定しました。
ですので、この当該事実を知ってもらいたいと、悪に立ち向かうパワーで頑張っていたからです。