時を同じくしてこの頃、私は会社の先輩の小月さんから友達の真理さんを紹介されました。
真理さんは小月さんの地元の友達です。
数年前にご主人の不貞が原因で離婚。
その際、いろいろ全ての法務的な手続きを一人でやり遂げたとのこと。
この頃(2023年6~7月)、小月さんは私が少し痩せたことを除けば、あまりにもいつも通り過ぎることを心底心配していたそうです。
毎日きちんと出勤して、メイクもファッションも手を抜いていない(ように見えた)し、いつも通りに仕事をこなして、何事もなかったかのようにフツーに同僚と話す姿を見て、我慢が過ぎて、いつかプツっと糸が切れるんじゃないかと危険に感じていたそうです。
「真理ちゃんはいろいろと辛いことを乗り越えて大変だったんだけど、お金をかけず、自分で勉強して、法律のこととか書類のこととかすごく詳しくなったんだって。
お節介かもしれないけど… やっぱりこういうことは同じことを経験した人じゃないと寄り添えないこともあるかと思って・・・」
小月さんに日程を調整してもらい、初めましての真理さんと電話をしました。
写真で見た真理さんは、スラッとしたきれいな方でしたが、話してみると強気な女性いう印象を受けました。
簡単に自己紹介をし、現状をお話しました。
真理さんは話を聞くとすぐに、
「公正証書作った方がいいよ!」と言いました。
私「コウセイショウショ・・・・??」
真理さん「うん、地域の"公証人役場"に行けば自分でも作れるから! 弁護士や行政書士に頼むより安いしね。
この実ちゃんの場合、ご両親からの援助のお金が大きいよね。これは半額でも必ず返してほしい。
「◯◯万円を◯◯年かけて(月◯◯円)支払う」ということを文書で証明させるの。
で、その文書にはお互いの署名が必要よ。
この文書は公証人が発行だから効力があるの。もし、支払いが滞ったら彼の職場に連絡がいって給与の差し押さえもできるからね!」
私「へぇー! そうなんですね! それは絶対に作っておいた方がよさそうですね」
真理さん「うん、ただし、もし相手が職場を辞めたら請求できなくなるから気をつけて」
私「えぇぇ!そうなんですか… 夫は… 関西の地元に帰ろうとしています。もしすぐに公正証書を作ったとしても、今の仕事は辞めるはずだから、もう、探しようがないですよね…」
真理さん「そうね。ま、分からなくないこともないんだけどね。"情報開示手続き"ってのをやれば… 年金機構だったかな、そこで開示請求ができるのよ。
ただし、弁護士を通しての手続きがいるから時間もかかるし、諸費用も10万以上はかかるって聞いたわ」
私「ま、まじですか… じゃあ、実質無理かも…(涙)」
真理さん「だからよくニュースとかで見るよね。離婚の慰謝料や養育費の滞りが多いって… 結局みんな泣き寝入りなのよ」
(今まで自分に関係がないと思ってたことは、情報もなかなか入ってこないんだなぁ…)
真理さん「だから、返済してほしいお金はなるべく一括にさせた方がいい」
私「はい… でもお金がない男で… どうなるか、本当に怖い… 心配です。
・・・あの、真理さんは、ちゃんと公正証書で元旦那さんからお金を支払ってもらっているんですか?」
真理さん「ううん! 私はね、調停をしたから!! "調停証書"よ」