2023年6月1日(木) 曇り
見かねた私の父親が夫(ともき)に電話をしてくれました。
「はっきり言って状況がよく判らない、一体どうなっていて、どうしたいのか」と。
また、大人として双方の意見をしっかり聞きたい、そんな思いもあったようです。
夫は先ず電話口で
「本来であれば自分から電話すべきこところを… すみません…」
と歯切れ悪く謝ったそうです。
父は落ち着いて「一体どうしたんだ。娘からはだいたい内容は聞いているが、君の口からも聞かせてほしい」と言いました。
夫は
「ストレスです」
と答えたそうです。
今年2月から、これまでのサービス業とは全く違う職種に転職をした。
転職の理由は、"この実さんと休みを合わせられるように"と、シフト業ではなく暦通りの一般企業を選択しそれについては自分の意思です、と。
仕事内容も変わり部署も殺伐としていて、自分に合わずストレスだったと。
これまでの接客業と違い、自席でみんな静かに仕事して、必要以上に話もしない。
そんな雰囲気が嫌だと。
次に家のローンの支払いのストレスであると。
手取りも少ない上に、ローンだけでなくその他の諸費用の支払い、引き落としでいっぱいいっぱいのストレスであったと。
最後に私へのストレスだと。
思ったことを言えず、自分だけが我慢をしていたと。
唯一の身内のはずなのにストレスを感じていたと。
父親は一通りの言い分を聞き、怒鳴ることも叱ることもなく言いました。
「君は仮にも家を建て、家主になっているんだ。
身勝手なことばかり言うのではなく、、
もし、もし仮に、支払いが苦しく、建てた家を手放すことになるなら……
売却のこと、返済のこと、銀行のこと、土地のこと… 責任を持って最後まで進めなければならない。もちろん、娘も連帯保証人だから然りだ。
本来、不動産のことは、一生の買い物で、一生責任を負わなければならないんだ。
そして、うちからの支援金についても…
…ともかく、少し、しっかりと考えなさい!」
夫は「わかりました…」と小さく答えてその日の電話は終わりました。