私は今日も今日とて、気まずさを抱えながら足取り重く自宅に向かいました。
こんな時に限って、電車が電気系のトラブルか何かで遅れていて、駅のホームに人が溢れています。
今、こんな状況じゃなかったら、「◯◯駅まで迎えに来て」ってともちゃんにお願いするのにな。
絶対来てくれないだろうし、LINEすらしたくないよ…
何なら一生電車が動かなくてもいい、と思いながら駅の待合室で、電車が復旧して何とか自分の力で帰れるまで呆然と1時間半ほど待っていました。
週末の疲れと、今週突然起こった事件でクタクタになり、21時を周り自宅に着きました。
「お帰り」と無表情で夫は言いました。
いつもなら、こっちゃんどうしたの? 大丈夫だった? 心配したよー! と駆け寄ってくるところでしょう。
夫はこの2~3日間とはうって変わって、何か覚悟を決めた顔で言いました。
「明日明後日の週末は、地元の関西に帰るから。チケットももう買ったから」