夕方になって私は今度は友達の萌ちゃんに電話をしてみました。
萌ちゃんに電話をしたのは、以前萌ちゃんの旦那さんが鬱っぽくなっていた、と言っていたのを思い出したからです。
パートナーが鬱々としてるときって、どうしたらいいだろうと思い、何かアドバイスがあればという気持ちで電話をかけてみました。
また、萌ちゃんは夫に直接会ったことがある数少ない貴重な地元の友達の一人です。
(夫は大人数や私の友達や知らない人と会ったりすることが好きではありませんでした)
相談した萌ちゃんは、ただただ驚いていました。
「あの優しいともきさんがですよね? 嘘… そんなことを? 信じられない…」
「私、この実さんとともきさんの2人の雰囲気大好きだったんです。すごくお似合いで…」
「一緒にいる時も、ともきさんがいつもこの実さんを目で追っていたり、もう好き好きオーラが出てる朗らかな感じが本当にいい感じの2人で…」
「大丈夫ですよ! 私も夫といろんな修羅場や危機を乗り越えてきました。絶対に大丈夫ですよ!」
と、萌ちゃんらしく、優しく力強く励ましてくれました。
萌ちゃんの言うとおり、本当に何事もなく元に戻れたらいい。早くいつものともちゃんに戻ってほしい。
私は萌ちゃんの言葉に少し希望を見い出しつつ、今日もまた気まずさと心の辛さを抱えながら自宅に帰りました。